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無題の詩

彼方から吹く風に問いかける
ここへ来たことは間違いでしたか、と

戻りたい筈がない
思い出したい訳もない
それでも尋ねてしまうのは

あの日傷ついた自分の影が
許されたいと叫んでいるから

舞い上がる緑の葉
悲しみを連れ去るように

風は何も答えない
背で歌うその声こそが
答えの全てだと言うように




 














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