【日本初】自律神経の評価と治療ガイド
「自律神経が乱れていますね」
「自律神経からきてますね」
こんなことを言っている治療科、言われている患者さんがたっくさんいるのが現実です。
もちろん僕もいいます
「自律神経が乱れていますね」
と言っている治療科はもちろん評価も治療もできているはずですのでこの記事はここでおしまいです。
「自律神経の評価?」「自律神経の治療?」こんな人はここから先有料級の情報が盛りだくさんです。
正直
「自律神経 リハビリ」「自律神経 評価」と調べても
生活リズムを整えましょう。バランスの良い食事をとりましょう
などなど
「いやそうじゃない」というような検索結果しか出て来ません。
(もちろんこれらも有効ですが)
おそらく、日本初の自律神経の治療方法に関する記事だと思います。独り占めは良くないと思い大公開しますのでこれを読んで勉強になったなと思った方はSNS等で拡散していただけると嬉しいです。
自律神経の乱れで困っている方々を1人でも多く救いましょう。
さて本題です
自律神経とは?
一応復習しましょう
自律神経とは、内臓や代謝、体温など自分の意思では調整できないものを自動でコントロールしてくれています。
体を興奮状態にするのが交換神経
体を休ませるのが副交感神経です。
ざっくりこんな感じです。もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
自律神経が乱れると?
自律神経が乱れると
など様々な症状が出現します。
これら全ての原因が自律神経の乱れかというとそういうわけでもないので鑑別をすることが重要です。
具体的な鑑別方法はこちらをご覧ください。
自律神経の評価
基本的には上記の症状の有無を聴取し、自律神経が乱れているかを判定します。
ここで重要なのは、
「鑑別できた後の自律神経症状の機能局在がどこにあるのか」
です。
1つ例を取り出して解説しますね
「耳鳴りがすごいです」
こんな患者さんが来たとしましょう。
ストレスなどからくる自律神経性の耳鳴りは「キーン」という金属音が特徴的です。
金属音の耳鳴りは他にも、突発性難聴・メニエール病にも同様の耳鳴りが認められますのでしっかりと鑑別をしましょう。
その他、耳鳴りの原因はこちらからご覧ください。
全ての鑑別が完了し、この方の耳鳴りは自律神経性のものだとします。
ここで、耳鳴りを起こしている神経の機能局在を考えます。
という知識があれば耳鳴りを起こしているのは内耳神経or橋領域の機能のせいだと考えられます。
その他脳神経機能の評価はこちらをご覧ください
そしてもう一つ大事なのが自律神経がどう乱れているのか
交感神経が強すぎ?副交感神経サボりすぎ?
いづれにしても乱れが生じていそうですよね
今回の耳鳴りの場合、機能が過剰になりすぎ(交感神経pyper)です。
まとめると、ストレスからくる自律神経の乱れによる耳鳴りの場合、交換神経が優位になり内耳神経or橋領域の交換神経hyperによる症状の出現
という感じに考察することができます。
治療科なら治せないといけないですね。ということで治療方法いきましょう
自律神経の乱れに対するリハビリ
上記の例をそのまま使ってリハビリを考えていきます。
まず、考察としては「内耳神経or橋領域の交感神経hyper」という内容でしたね。
交感神経がhyperということは
【交感神経機能を抑制する】
【副交感神経機能を優位にする】のどちらかが有効かと思われます。
交感神経機能の抑制
まずは交感神経機能の抑制についてです。
ここでは、上記の神経領域に対してアプローチしていきます。(下肢のストレッチ等でもいいですが自律神経が乱れている領域に対してアプローチするのが最善です)
内耳神経or橋領域の交感神経機能を抑制していきます。
内耳神経の交感神経抑制?
考えすぎると非常に難しく思えますが答えがシンプルです。
「内耳神経の機能を使わない」「内耳神経機能を外部から抑え込む」です。
内耳神経には「聴覚」を感知する蝸牛神経が存在します。
→聴覚を使わなければ(使いにくくすれば)内耳神経領域の交感神経は抑制できそうですよね
具体的には、、
耳栓をする
ノイキャンのイヤホンを使う
部屋を静かにする など
外的な因子で聴覚を遮断してあげることで、内耳神経の機能を抑制でき橋領域の交感神経機能を抑制することができます。
副交感神経機能の促通
交感神経が落ちて来たところでだんだん正常に戻ってきつつありますが、副交感神経機能を少し上げてあげるとよりいい感じになりそうですよね。
橋領域の脳神経には内耳神経以外にどんなものがありましたか?
三叉神経
外転神経
顔面神経
内耳神経
この中で、副交感神経の働きを持つ神経は?
顔面神経
顔面神経の副交感神経の機能は?
唾液腺の分泌
ここまで来たらもう勘のいい人はわかったかも?
そうです。唾液腺の分泌を促せば副交感神経が賦活されます。
唾液腺の位置はこんな感じ。この辺をマッサージしてあげることで唾液腺の分泌が促進され、副交感神経が賦活され自律神経の乱れを調整することができます。
まとめ
一括りに自律神経が乱れていると言ってもどの領域のどっち(交感?副交感?)の自律神経がどういうふうに乱れているのかをしっかりと評価する必要があります。
例に挙げた局所的な自律神経の乱れであれば、その領域に対してのアプローチが非常に有効です。
全身性の自律神経症状(肩こりやめまいなどが複合して出現する)の場合
交感神経 :頭仙系
副交感神経:胸腰系
と分かれているので、交感神経を賦活したいまたは抑制させたい場合は、脳機能や仙骨部または仙骨領域(括約筋やハムストリングス)
副交感神経を賦活または抑制したい場合は、胸・腰椎部または胸・腰椎領域(体幹や下肢)に対して介入することで自律神経の乱れを調整することが可能です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
勉強になったな!明日から使ってみたいな!と思っていただけましたら嬉しいです。
Instagaramの方では理学療法基礎知識やWeb3という新しい分野に関する情報発信を行なっておりますので是非ご覧になってください。
公式インスタグラムはこちら
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?