131 実用的な記事を書きなさい
noteは実用性から有料化へ
最近知ったことなのだが、このnoteでおカネを稼ぐことができるらしい。そして、そのおカネの稼ぎ方であるが、「とにかく、実用的な記事を書け」ということだそうだ。
知ったことか!
実用けっこう。そうやっておカネを稼ぐのも悪いことではない。どういうことにおカネを払いたくなるのか、私たちは嫌というほど知っている。昔からそうやって、さまざまなところにおカネを払い続けて来たからだ。「無料」との誘い文句に使いはじめて、「100円ならいいか」と課金し、「1000円でもいいか」と課金する。
世の中、いや、経済はそうやって回っているのだ!
いまさら、そんなこと、教えて貰わなくてもわかっている。というか、そんなことを言う人よりよほど経済を体感してきている。
同時に、「ちょっと稼げますよ」の文句の腹立たしい現実も知っている。なぜなら、もし、いまこのnoteで少しでもおカネを得ようとしたら、そのとたん、私もあなたも「競争」に巻き込まれるのである。市場原理というものは、そういうものだ。あらゆるものに「価値」「価格」をつけていき、それとパフォーマンス(コスパ)の問題、さらにクオリティーの問題を突きつけてくるのである。
なにも、アニメ「キングダム」で描かれるような命がけの競争をしろと言っているわけではない。でも、少しでもおカネに換えようとしたとたん、そこで競争が生じるのだ。
はっきり言えることは、必ず、同じようなことを記事にしていて、私よりもずっと稼ぐ人たちが現れる。その時、どう思う?
競争に勝つためには?
競争は、勝ち組と負け組を生み出す。そして負け組は淘汰されていく。うまくそのシステムにはまった者だけが残る。そしてエバンジェリストとなる。次には信者を増やしていった方が自分にとって利益になるからだ。
しかし、負けてしまったら、退場するしかないのである。退場しなくてもいいけど、放置するしかない。そこは、焼け野原になって死屍累々である。
じゃあ、勝てばいいじゃないか!
はい、その通り。勝てばいいんですが、それって、最初に始めたときの気持ちとはまったく違いますよね。なんでそうなっちゃってるんですか?
最初にはじめたとき、気楽に好きなことを表現できれば楽しいかな。少し反応でもいただければ楽しいかな。自分なりにいろいろ工夫した上で続けることができれば、退屈な日常に少し張りが出る。背筋が伸びる(「セクシー田中さん」)。もちろん、それで変わる部分もあるだろうし、いい変化も悪い変化も起こるだろう。それは有料化しようが無料でやろうが、同じような変化が生じるに違いない。
だけど、なにも競争して勝たなければいけないわけではない。
もし、有料化して少し稼げたとする。その次に来るのは「次のステップへ行きましょう」だ。「いつまで、その程度の稼ぎで満足しているんですか? 世の中にはもっと稼いでいる人たちがいるんですよ」と言われるのである。
あるいは、最初は少し稼げたとしても、ある時から、ぜんぜん稼げなくなる。これはとてもよくあることで、商売の経験があれば必ずぶちあたる壁だ。どんなに多くの人に支持されて開店したところで、売上が落ち始めれば苦境となる。
「あそこ、最近、ぜんぜん稼げていないみたいですよ」と言われる(直接は言われなくても、そんな気がしてしまう)。さらに、新しく台頭してきた人たちからの追い上げが疎ましい。いや妬ましい。うらやましい。恨めしい。
最悪、挫折感を味わったりするかもしれない。
誘惑に負けない気持ち
私はいつかこのnoteから利益を得られるようになるかもしれない。ならないかもしれない。いまは、そんなことはどうでもいいのである。
むしろ、競争したくないし、挫折したくもないし、妬んだり妬まれたり、恨んだり恨まれたくもないのである。ヒーローになりたいわけでも、スターになりたいわけでもない。
だから、noteをはじめたのだ。そして、130日、欠かさず記事を書いている。すべてはフィクションだけど、これはこれで日記的な側面も持つ。みなさんにはわからないかもしれないが、私の日々の記憶とこのnoteは連動しているので、記事を読み直せば、自分のことを思い出せるわけだ。
誘惑に負けない気持ちが大切だろう。誘惑にもいい誘惑と悪い誘惑がある。おカネが絡んでくる誘惑は、必ずしもいい誘惑とは限らない。
「お小遣い程度だけど稼いでみませんか?」
誰がそんな端金のために何時間も自分の貴重な時間を費やすというのか。冗談じゃない。稼ぐならちゃんと稼ぐ。それが最善の道だ。
というわけで、今日はMediBangを使って、昨日のスケッチを元にしたイラストを作る作業をしてみた。できるだけシンプルにしたい。顔の輪郭はとても便利な定規の楕円を使ってみた。あとはフリーハンドである。こうして色をつけてみると、かなりそれらしい感じになっていくのだなあと自分でも感心してしまう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?