見出し画像

【成瀬は天下を取りに行く|信じた道を行く】あらすじと感想!成瀬の名言5選

今回ご紹介するのは宮島未奈さんの「成瀬シリーズ」!

この記事の前半では、成瀬シリーズの1作目「成瀬は天下を取りに行く」と、2作目「成瀬は信じた道を行く」の概要とネタバレなしのあらすじ、感想。

後半ではネタバレありの感想と、私がいいと感じた主人公「成瀬あかり」の名言をご紹介。

ネタバレが嫌な人は前半だけ読んでね!

成瀬は天下を取りにいく、信じた道を行く|作品概要

作者:宮島 未奈
発売日:1作目 成瀬は天下を取りにいく 2023年3月
    2作目 成瀬は信じた道を行く 2024年1月
Audible朗読:鳴瀬 まみ
映像化等:未定
受賞歴:第39回 坪田譲治文学賞、2024年 本屋大賞、など多数受賞

今回私はAudibleで聴きました!それぞれ約5時間くらいでサクッと聴けました!

成瀬シリーズは書籍で買うと2冊で約3,500円
\Audibleなら月額1,500円で聴き放題!断然お得!/


成瀬シリーズを読む順番は発売順でOK

成瀬シリーズは、2024年8月現在「成瀬は天下を取りに行く」「成瀬は信じた道を行く」の2作発売されています。

読む順番は、発売順がおすすめです。「天下→信じた」の順に読みましょう。

成瀬シリーズは、「連作短編集」「青春小説」に分類されるそうです。

1作目「成瀬は天下を取りに行く」では6話、2作目「成瀬は信じた道を行く」では5話の短編が収録されています。

短編といっても、時系列や人間関係の発展など、設定の繋がりがハッキリあるので、「天下→信じた」の順で読んだほうが楽しめます。

主人公の「成瀬あかり」中2の夏休みから始まり、高校進学、大学受験、大学進学などを経て、2作目の終わりでは、成瀬は京都大学の1回生になっています。

一緒に成長していくような、成長を見守るような、不思議で懐かしい感覚でした。

成瀬シリーズは子供にもおすすめ

ちなみに、かなり読みやすい文章でテンポもいいので、普段読書慣れしていない人や、主人公と同世代の中高生にもおすすめです。

読書好きの子なら小学生でも大丈夫かな?小さい子に読ませて気まずいシーンなんかもないので、親目線でも安心して与えられる本です。

ネタバレなし!あらすじと感想

\ざっくりあらすじ/

1作目「成瀬は天下を取りに行く」

「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。
各界から絶賛の声続々、いまだかつてない青春小説!


2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。
コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。
M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。
今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。

引用元:Amazon

主人公の「成瀬あかり」は、いわゆるクラスに居たら「変わった子」と言われる女子中学生です。

変わった子、変人、と思われてしまう人たちの中でも、成瀬は「この人、もしかしたら将来大物になるのでは...」という可能性を感じてしまうタイプの変人です。

成瀬のすごさは、うまく言語化できません。笑

天才や偉人って、変な人とか、なんか突き抜けた人が多いっていうじゃないですか。成瀬もそのタイプの人なのかな?って思う。

いつか有名人になったり、すごい偉業を成し遂げるのでは?って期待しちゃうんですよね。

作中で成瀬が本気で宣言するのが、

  • 地方局のローカル番組に毎日映り込む

  • 200歳まで生きる

  • M1グランプリに出場する

などなど...

やりたいことが次々と思い浮かんで、実行せずには居られないそうです。

そんな成瀬のすごさにいち早く気づき、「成瀬あかり史を見届ける」と心に決めているのが、成瀬の親友島崎。

短編なので章によって異なりますが、この親友島崎視点で展開するお話が多いです。

\ざっくりあらすじ/

2作目「成瀬は信じた道を行く」

成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。
「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー(をやめたい)主婦、観光大使になるべくしてなった女子大生……。
個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!?

引用元:Amazon

私は、1作目よりも断然2作目のほうが面白く、読後感が良かったです。

というのも、たぶん1作目と2作目を別で評価した感想というより、1作目を読み切るころに、成瀬への親近感や好感度が上がり、2作目を読み始めた頃にはすっかり成瀬を好きになってるからだと思います。

「成瀬って変な子」から「成瀬のファン」になってるかも。

本当に自分が成瀬あかりの親か友達になったような気持ちで読めました。久々に青春っぽさも思い出しました。

1作目は「成瀬あかり」を知るためのガイダンスみたいな感覚だったかもしれません。1作目で成瀬を好きになって、2作目で推しキャラを愛でるという構図で楽しめましたよ!笑

もし「成瀬シリーズ」が気になるなら、2冊一気読みがおすすめですね。1作目だけでハマらなかったとしても、2作目ではもっと楽しめると思います!

成瀬あかりの名言

「この夏を西武に捧げようと思う。」
「大きなこと百個言って、ひとつでも叶えたら、「あの人すごい」になる。だから日頃から口に出して種をまいておくことが重要なのだ」
「やってみないとわからないことはたくさんあるからな」
「わたしが思うに、これまで二百歳まで生きた人がいないのは、ほとんどの人が二百歳まで生きようと思っていないからだと思うんだ。」
「先のことはわからないからなんとも言えないが...。何になるかより、何をやるかのほうが大事だと思っている」
「そのつもりで春休みに、ちはやふるを全巻読んだ。」

  引用元:「成瀬は天下を取りに行く」「成瀬は信じた道を行く」

「何になるか」より、「何をやるか」のほうが大事。確かに!って突っ込んじゃいました。忘れないようにしたい考え方です。

カルタ班(カルタ部)に入ろうと決めた成瀬は、春休みに漫画で予習。笑

素晴らしい心がけだと思います、なんでも全力なのがよく伝わるエピソードでした。

成瀬シリーズは書籍で買うと2冊で約3,500円
\Audibleなら月額1,500円で聴き放題!断然お得!/

ネタバレあり感想

とにかく、また成瀬に会いたい!

わくわくする、本当に成瀬が何者かになるのかを、島崎たちといっしょに見届けたいと感じました。

成瀬みたいな人の近くに居られる島崎が羨ましい。

私はこういうカリスマタイプではないので、成瀬には憧れません、身近で見守ることのできる親友島崎のポジションになりたい。

そういえば、中高生の頃にはちょっと変わり者で、「この子すごい人になるのでは」という漠然とした期待値を抱いた同級生って居ました。

でも、いま30代になると普通にサラリーマンしてたり、美容師してたり、お母さんしてたりする。

フィクションだから当然だけど、成瀬レベルの逸材はレアなんだろうな〜

でも意外と成瀬も普通のお母さんになったりして。笑

それもそれで見てみたいですね。成瀬の人生は濃厚、同じ年数で人の何倍も深い経験をしてるな〜と感じます。

それなのに200歳まで生きるって、経験値バクッちゃうね、どんなおばあちゃんになるのか。おばあちゃんになっても成瀬は成瀬なんだろうな。

200歳は置いといて、私も目の前のことに全力で、濃密な時間を過ごせるよう、心がけようと思いました。

まとめ|成瀬シリーズは2作一気読みがおすすめ!

続きがあるとしたら、会社員になった成瀬とかが見られるのかな?

学生時代の青春を思い出すのも良いけど、今の自分に近い社会人の成瀬も知りたい。わくわく。

明るい気持ちになれる本でした!

最近暗いのばっか読んでたので、久しぶりに人選ばず、万人におすすめできる作品だった...。笑

「成瀬は天下を取りに行く」「成瀬は信じた道をいく」の成瀬シリーズは、2作一気読みがおすすめです!

成瀬シリーズは書籍で買うと2冊で約3,500円
\Audibleなら月額1,500円で聴き放題!断然お得!/

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集