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泊まってよかった宿 2022/9 その2

引き続き書いていきます。

▼その1はこちらから


(福岡県八女市) Craft Inn 手

八女市は職人の街とも言われています。

民芸品・工芸品を実際に見ながら泊まれる宿、それがCraft Inn 手です。民藝好きにはたまりません!

この日はあいにくの荒天、というか大雨。

Craft innは、八女市の中で古い街並みが残る場所があり、その中の一軒をリノベしたものです。

内装、部屋の小物は八女市の職人による作品がふんだんに使われています。

何部屋かあるのですがそれぞれコンセプトが異なり、竹・藍など使用されている素材によって部屋の名前が異なります。

気になる方はホームページに各部屋の写真があるので、泊まりたい部屋を事前に見てみてください。

今回泊まったのは竹の部屋。竹細工や竹を使ったインテリアがそこかしこに使われています。

古い木造の建物は二階建て。2階にはベッド+リビングのようなものがあり、1階に水回り(洗面所、トイレ、風呂)+ 和室 がある設計です。

一階の目の前には庭があり、天気が良ければ縁側のように開けてのんびりできそうです。

部屋の食器(コップ)もこだわりがあり、焼き物やガラスなどなど、異なる種類のコップがたくさん並んでいます。

自分お気に入りのコップを選ぶのもまた一つの楽しみでした。

大雨で外に出れなかったので、夕食は軽食で済ませることにし、引き篭もることを決断。

幸いなことにこの宿の一階は本屋も兼務されていて、宿泊者は立ち読みし放題とのこと。

本もそれぞれコンセプト毎に選別分されていて小さな町の本屋さんという趣き。

結構こういうところで思わぬ本を見つけるとめちゃくちゃワクワクします。

宿のスタッフの方は18時以降は帰宅してしまうため、何かある場合には携帯に電話するようにとのこと。


引き篭もることを決めたら、やることもないのでお風呂に入ります。


浴槽は八女杉を使ったもので、新しいこともあり非常にいい香りが浴槽に漂います。森林浴気分です。

風呂から上がってさあ読書タイム。

この日は他の宿泊客もおらず、じっくりゆっくり自分の気になる本を読み漁ることができました。

ちなみに気になった本はこちら(笑)

何時まで読んでいたか覚えていないですが、気づいたら寝ていました。 

朝は8時半になると部屋がノックされ、朝食が運ばれてきます。

薬膳ということで、健康に配慮した優しい料理でした。味も濃すぎずちょうど良い。

一泊しかしませんでしたが、もうちょっと長く滞在してのんびりしたい、そんなところでした。


(熊本県黒川温泉) いこい旅館

黒川温泉の定宿は野の花さんなのですが、今回は初めて別の温泉宿へ。いこい旅館さんに泊まりました。

いこい旅館さんは黒川温泉の中心街にあります。

街の真ん中には川が流れていて、山間の温泉地として風情たっぷりです。

ただし道幅がとても狭いため、車で行かれる際は気をつけてください。大型車だと離合が難しい + 歩行者が多いため結構ひやひやします。

ついてまず驚いたのがその入り口の外観。

木々が生い茂る中にたたずむ、趣のある旅館の建物や、温泉卵が50円で軒先で売られているなど。雰囲気100点のスタートです。

建物内部も趣たっぷり。

木造の柱や廊下と、障子の窓、少し暗め室内の雰囲気が、個人的には◎でした。

早速お風呂に行きますが、とにかくいこい旅館さん、風呂の数が多い。そして広い。足湯を含めると10を超えるお風呂が館内にあります。


例:滝の湯 (公式HPより)

それゆえ立ち寄り湯で来られる方も多く、黒川温泉の中でもTop5に入るらしいです。

男女別の大浴場数種類に加え貸切風呂があり、空いていればいつでも入ることができます。

男女の入れ替わり時間など、結構ルールが複雑なためお部屋に置いてあるガイドを必ず読み込みましょう。

温泉が気になる方はこちらから。

泉質は硫黄の匂いが少なめ、透明な含食塩・硫黄・硫化水素泉 単純温泉。でも保温力が高く、風呂上がりはかなりポカポカです。

今回は他の旅館さんに立ち寄り湯に行くことなくじっくりといこい旅館さんの湯を満喫しました。

夕食は部屋毎に分かれた個室でいただきます。

和食メインですが、前菜などにところどころ洋食のメニューもあり、野の花とは少し違いました。

いつもと違ったのがまた新鮮で、美味しかったです。

黒川温泉はとにかく食べ物が美味しいですよ!

お腹いっぱいになったらもう一度お風呂をめぐり、あったまった後は夜の温泉街を散歩します。

残念ながら温泉街のほとんどのお店は夜閉まってしまうため、あまり見るところはありません。

だから夜はすごい静かです。

温泉街を流れる川や虫の音を聞きながら散策していると、頭の中がスッキリしてとてもリラックスできます。

やることもないので、この後はお風呂→部屋でゴロゴロ→お風呂の無限ループ。

24時くらいには就寝しました。

朝は8時半から同じ場所で朝食。和食で白味噌の味噌汁が美味しい朝食でした。

白味噌の匂いを嗅ぐとほっこりするのは私だけでしょうか。

男女が入れ替わった残りのお風呂を巡って時間切れ。

お風呂が多いと入ることに夢中で、ちょっと忙しなくなってしまう気がしました。

帰りはいつもの野の花さんへ立ち寄り、温泉に入るついでに次回の予約を入れます。

ここ最近は少しずつ海外の方のお名前での予約も入り始めてきているらしく、黒川温泉にも活気が戻ってきそうです。


(鹿児島県紫尾温泉) しび荘

連休最後はこちら、紫尾温泉にあるしび荘さんに泊まります。

いつもは同じ宿でやられている紫尾庵さんに泊まるのですが、今回は共同浴場から近いので、こちらに泊まってみました。

昭和テイストな趣の良さを残した和室で、少し段差がある上に布団が敷かれているという構造。

洗面所・トイレは共用です。

早速お目当ての共同浴場に向かいます。
本当に目と鼻の先、徒歩1分で入口まで着くので立地は最高です。

回数券がなくなってきていたので新たに買い足し、1回目の入浴。

緑色+黒い湯の花+ ヌルヌル+硫黄の匂い+熱めの温度


http://shibionsen.web.fc2.com/  より

という組み合わせは今のところ唯一無二であり、日本でも随一の泉質の良さだと思っています。

5-10分で汗がびしょびしょに。上がった後は入り口にあるベンチで麦茶を飲んで涼みます。

10分くらい座っている間にも、どんどんお風呂には人が入っていきますし、ひっきりなしに温泉を汲みに地元の人が訪れます。

聞くと飲泉にも良く、数日寝かせるとまろやかで美味しい味になるとのこと。


http://shibionsen.web.fc2.com/    より

ポリタンクで汲んで東京まで持って帰ることはできないですが、いつか汲んでみようと思いました。

その後は5kmほどランニングをし、温泉→休息→温泉→休息と2回サイクルを回し身体はヘトヘトに。

疲れたところでちょうど夕食の時間になりました。

夕食はシンプルですが民宿に近い、ほっこりするような品々が並びます。そしてとにかく量が多い(笑)

実家かと見間違える食事会場

お腹がパンパンで動けなくなりました、、

休憩後は21時半の共同浴場の閉店までまた温泉→休息→温泉→...の無限ループ。

(しび荘さんの大浴場にも入りましたが、やはり温泉の濃さや、湯の花の量や硫黄の匂い、ヌルヌル度合いが全然薄かったです。)


公式HPより

21時半の閉店後はやることがなくなったため、早々に就寝しました。

翌朝は5時の共同浴場の回転と同時にアタック開始。

驚くのは朝5時には駐車場が埋まり、共同浴場の洗い場が埋まってしまう人気の高さです。

早朝一回入ると眠気が襲ってきたため二度寝してしまい、起きるともう朝食の時間になっていました。

朝食はシンプルな和食となっており、夕食に比べると量がちょうど良かったです。

二度寝してしまったのでそそくさと食べて10時のチェックアウトまで再度共同浴場に向かいました。

しっかり整ってからチェックアウト。値段も非常にお安いので、紫尾への湯治目的であればおすすめな宿でした。

なお共同浴場は5:00-21:30の営業時間。基本的には年中無休です(年末年始は違う可能性あり)

朝から晩までひっきりなしに地元の人に愛される泉質抜群な温泉を、是非機会があれば試して欲しいです。


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