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「異次元緩和」をどのように総括するか=実践的な見地からの考察

 日銀が過去四半期に手掛けた様々な緩和策の「多角的レビュー」を行っています。一連の施策は、純粋に研究の価値があるのは言うまでもないでしょう。では、実践面ではどうでしょうか。直近の「異次元緩和」は、個人的にはほとんど効果はない、あるいは弥縫策とみなしていますが、実践的な見地では「効果なし」と断言するのは難しい面があります。過去の事例を踏まえて考察します(以前に書いたエントリーの補足となります)。

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