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永遠を想う心.

その人が最後に淹れるお茶ってどんな味がするのだろう?煎茶を味わっている時, ふとそんなことを考えている自分がいる. 飲み始めの口当たりから, 飲み終えた後の余韻までの一貫性の中に在る物語を想う.

鼻に抜けていく残香は, その人が遺した記憶の狼煙のような気もするし残像のような気もする. 

緑の永遠さ, Evergreen の宇宙を味わうことで到達する1つの経験. 

お茶と向き合う時間は自分と向き合う時間というが人と向き合う時間共とも言えよう. なるほど, 茶器が自然の素材で作られるのは一重に自然世界と人類の尊い歩みでもあるのかもしれないな. 

余命を削って淹れる一杯のお茶に, 主客であるならその一瞬の邂逅に精神を注ぎ込もうと祈れる. 我が道が天地と繋がりあなたと出会うことで完全になり永遠へと続くのであれば喜んで味わおうではないか. 茶に刻まれたあなたの存在を祝福しようではないか!たとい明日その命が絶えようとも.  

God Set Eternity in the Heart of Man.
神はすべてを時宜にかなうように造り, また, 永遠を心に置いた. 

Ecclesiastes 3:11


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