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散乱文章

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2018年4月~10月の記録 定型に嵌らない散文であり、思いついたままの乱文である。とにかく毎日、何かしら書こうと足掻いていた。
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#短歌

[散乱文章]その五十五

梅雨が明け蒼穹深く飛翔する君への想い煌めきながら

はい。梅雨明けですってね。早くない?
とか思いつつ、空を見上げたら、とんでもなく良いお天気で、青が深くて哀しくて。だからまた、短歌を詠みました。

……届かぬ想いなら、せめて美しく散りたいものだけれど、それすら出来なかったから。蒼穹では見えない流星の煌めきを。私だけが知っていれば、良いのです。

[散乱文章]その四十九

夢枕立ってくれなきゃ追いかける四十九日の過ぎ行く前に

なんて、不吉な短歌ですが、昨日のものを引きずりつつ、ちょうどそういう数字なので、合わせて詠んでみました。
人の魂は死んでからも四十九日のあいだ、現世に留まると言います。それなら、その間くらいはあなたに会いたい。たとえ、地獄に堕ちるとも。私を死なせたくないなら、夢枕に立って会いに来てね。とまぁ、そんな感じです。

会いたいと望んでいるのに、会え

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[散乱文章]その四十八

ふと、Twitterで見かけたタグが、心に突き刺さってしまいました。「 #葬式に呼んでください
発案の方のツイートには、片思いの人や元恋人宛に、「結婚式に呼ばなくていいから、葬式に呼んでください」というメッセージを短歌にして、という旨がありました。

ああ。葬式に呼んでほしいと思うのは、私だけではなかったのね。

でも、私は、本当はね。生きてるうちに、もう一度会いたいのです。それが叶わないなら

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[散乱文章]その四十二

梅雨空を見上げて君を思いつつ雫が伝う跡をなぞった

近頃は、梅雨らしい天気が続いていますね。あなたはお元気でしょうか?こんな気候ですから、体調を崩していないか、心配です。
いえ、あなたのことを思うと、私は泣いてしまうのです。あなたのそばにいたいと願うのに、それが叶わないのが、悲しくて、虚しくて。ふと気づけば、涙を流しているのです。それを指先でなぞることすら、より哀しみを増すようで、でも、そうする以

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