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男性よ、泣くんだ。

若かりし日に営業職だった私。ブラック企業だったので月に2~3日しか休日がなく(それも生理痛で死んでいる日だけ)、車通勤が可能だったから朝8時から何時まででも仕事ができてしまう環境。だいたい、支店の経営会議が23時スタートって意味不明ですよね?

その頃の休日は、ほぼ死んだように家に引きこもっていました。ノルマは厳しいし、なかなか営業成績も上がらず、ストレスで胃潰瘍が出来たり、謎の吹き出物が顔中に出来てしまったり(※会社辞めた2日目の朝にすべての吹き出物が消え去りました。マジで退職効果すごい)。

あまりの忙しさ、趣味であるにヲタク業からも足が抜け出てしまっていました。
今にして思えば、趣味から足が抜け出してしまう(趣味を楽しめない)ほど忙しいって、本当に危機的状況です。若さで何とか乗り切れたけど、おそらく鬱病の一歩手前だったんじゃないかな。

そんな時にできた唯一の趣味が、なぜか「泣けそうなレンタルビデオ(当時はビデオ)を借りてきて思い切り泣く」ということでした。

もともと二次元にしか興味のないヲタクである私。
思い返しても、あんなに映画を見たのはあれきりです。
とにかくレンタルビデオ屋に駆け込んでは、タイトルだけで「泣けそうなもの」を選び、休日の朝からひたすらそれを見て泣いていました。

不安や怒り、憂鬱などのどうしようもない感情のはけ口を「涙」に託していたのでしょう。「泣く」ことでストレスを発散させている自分にはうすうす気付いたので、それ以降は自分の感情ともうまく向き合うことができるようになりました。
今でも少し思い出しては「泣ける」映画を年に1度くらいは観に行きますし、「どうせなら泣くほど感動したいよね!」とも思うようになったので、子供とは映画館で周囲を憚らずに泣くようにしていますw

そしていま、なぜか急に旦那君(こちらもヲタク)が、泣けるアニメを片っ端から観るようになっています。旦那君の泣き顔なんてそうそう拝んだことないので、一人で書斎にこもってうるうるしてる姿を最初に見た時にはビックリ。

偶然にも「海外出張の際に飛行機内でみたアニメが泣けて感動した!」とのことですが、おりしも旦那君も会社で中堅と言われる地位になり、ストレス倍増の日々。
きっと理性をぶち抜いて体が「涙」を欲しているのではないかと思います。

ちょっと面倒なことに旦那君は推しを周囲や家族にまで押し付けてくるタイプのオタクなので(私はひっそり自分で楽しみたい隠れヲタク)、
泣いてるのがバレて以降、やれ「サントラを買ったから一緒に聴こう」とか、「このシーンがいいんだ」とか、「推しが食べてたケーキを作るぞ」とか言い出すので、好きなものをゴリ押ししてくる男ヲタクほんっとうざいですね!(お互いの推しに厳しいヲタク夫婦)

男性諸氏、なかなか家庭や会社では感情を露出できなくて大変な人も多いのではないかと思います。背負ったものの大きさに潰されそうな方、かといって無責任に放り出すこともできない人も多いことと思います。
こんな奴ですがうちの旦那君を見習って少し「泣く」練習をしてみてください。結構、スッキリしますよ。

ちなみに旦那君の今の推しはこれだよ! またいきなり古いところ攻めてきたな!!

クリスマスプレゼントには原作漫画全巻贈ってやろうかな…( *´艸`)

追記:知らなかったんですが、偶然にも今日は「国際男性デー」という日なのだそう。

男性の生きづらさを、少しでも和らげられますように。


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