ノンストレス育児のススメ
夫と結婚してから、私が婚活していた頃に描いていた理想の生活はほぼ実現しています。
大きな悩みは特になく、あえて言うならば、仕事をしていた時に少し人間関係のストレスがあったり、妊娠中の体調不良が辛かったくらいです。
夫の海外駐在に帯同してからは、ほぼストレスや悩みがなくなりました。
産後は体の痛みが辛かったものの、育児が辛いと感じたことはありません。
産後1ヶ月間は産褥ナニーさんを雇ったおかげで、夜間授乳はほとんどせずに済みましたし、1ヶ月以降もセルフねんねを徹底したので、寝かしつけをしたこともほとんどありません。
私がノンストレスで育児をしているからか、息子はとてもよく笑い、みんなから「Happy boy!」と呼ばれています。
今回は、そんな私がノンストレス育児をするようになったきっかけや、育児のポイントをご紹介したいと思います。
フランス式育児との出会い
日本のママさんたちは皆、「子育ては大変だ」と言っています。実際、私の友人たちも自分のことを後回しにして、子供を最優先にして行動しているように見えます。
それもあり、私は長い間子供を持つことに積極的になれませんでした。自分を犠牲にする生活が理想とは思えなかったのです。
しかし、海外では、親も自分を犠牲にせず、育児を楽しんでいると知りました。その一つが「フランス式育児」です。
フランス式育児は、子供が自主的で自律的に成長できるよう環境を整える一方で、親も自分の時間や生活を大切にすることを重視しています。このスタイルは、家族のバランスの取れた関係を築く助けになると言われています。
私はたくさんの育児本を読んだわけではありませんが、直感的にこのフランス式育児が自分に合っていると感じ、取り入れることに決めました。
特に、日本のママさんたちの「寝かしつけが大変」「夜泣きで寝られない」「授乳で夜中もぐっすり眠れない」という声を聞き、それは避けたいと思ったのです。まずは「セルフねんね」から始めることにしました。
フランス式育児の寝かしつけ
フランス式育児の寝かしつけは、日本の方法といくつか異なる点があります。以下にその違いをまとめてみました。
1. 自己解決を促すアプローチ
フランスでは、赤ちゃんが夜泣きしてもすぐに抱き上げず、「しばらく待つ」というアプローチをとります。これにより、赤ちゃんが自己解決を試み、自分で寝る力を身につけることを目指すのです。
一方日本では、赤ちゃんが泣いたときにすぐにあやしたり抱っこしたりすることが多いです。
私はこの「しばらく待つ」を実践することで、私は夜泣き対応もほとんどせずに眠れるようになりました。
2. 親のベッドではなくベビーベッドで寝かせる
フランスでは、赤ちゃんが生まれてすぐからベビーベッドを使い、親子が別々に寝る習慣が一般的です。
これに対し、日本では添い寝が多く、家族全員が一緒に寝るケースも少なくありません。
我が家では息子が生まれた時からベビーベッドで寝かせています。
3. 眠りのルーチンを重視
フランスでは、親が「おやすみ」と声をかけて部屋を出るなど、子供が自然に眠りにつける環境を整えることが大切にされています。寝かしつけ前のルーチン(絵本を読む、明かりを暗くするなど)も重要視されます。
日本でも寝かしつけのルーチンはありますが、親が一緒に横になり、寝るまで傍にいるスタイルが一般的です。
我が家では、部屋を暗くして息子をベビーベッドに入れると好きなタイミングでセルフねんねをします。
4. 「夜通し寝ること」を目標にする
フランスでは、子供が早いうちから夜通し寝られるようになることを目指します。赤ちゃんがある程度の月齢に達したら、夜間授乳や夜泣きへの対応を減らしていくことが推奨され、結果として赤ちゃんも夜通し寝る習慣がつきやすいとされています。
日本では、特に母乳育児をしている場合、夜間授乳を続けることが多く、夜中に何度か起きることが一般的です。
我が家では、息子の月齢が小さい時は夜泣きすることもありましたが、頻度は少なく、ほとんど夜通しぐっすり寝てくれています。
5. 親の生活を守る姿勢
フランス式では、寝かしつけや夜泣き対応で親が極端に疲弊しないようにすることも大切にしています。親が無理せず、生活リズムを維持できることを重視しているため、子供が自分で眠れるように早くから習慣づけるのが特徴です。
日本では、親が睡眠を削ってでも子供に寄り添うという考え方が根強い傾向にあります。
我が家では、私も夫も、睡眠を削ったり生活リズムを無理して変えることなく生活できています。
フランス式を意識して取り入れた結果、寝かしつけや夜泣きのストレスがほとんどなく、セルフねんねした息子の穏やかな顔を見るたびに癒されています。
育児に正解はありませんが、もしストレスを感じていることがあるなら、思い切ってやり方を変えてみると、良い方向に進むかもしれません。