仕事を属人化する文系ホワイトカラーとブラック職場
文系ホワイトカラー、いわゆる営業職・事務職のほとんどは、
汎用的なスキルを持っていません。
会社の規模が大きくなるほど、仕事が細分化される傾向にあります。
大企業の文系ホワイトカラーは、自学自習を行わないと
社外では使えないスキルしか持たない人罪となります。
経理・人事・法務といった、他の会社でも存在する部署に異動になれば
汎用的なスキルを獲得する機会が少しばかり望めます。
ただ、一般的にはコーポレート部門に異動となる可能性は低いです。
転職したくない・できない(スキル・年齢・希望年収の関係で)社員は、
会社にしがみつくのに必死な姿を見せます。
社内の○○の専門家となるために、
仕事を属人化することを厭わないのです。
専門家と言っても、大したスキルは必要ない仕事です。
分かりやすく言うと、処理方法やスキームが複雑な仕事のことです。
そもそも、ホワイトカラーの仕事は、アウトプットが形とならないため、
他者へ上手く伝達しづらい=属人化しやすいです。
複雑さに磨きをかけると、自分以外は誰も分からない状況になります。
ホワイトカラーの仕事に求められることは、難しくありません。
事務職なら、マニュアル通りの事務処理の方法を把握する。
営業職なら、自社サービスの特徴・顧客に関する情報・
ステークホルダーとの関係性を把握する。
正直、仕事の内容を理解すれば誰でもこなせます。
属人化させる必要ありませんし、
属人化してしまう状況を防がねばなりません。
そのために、理解に要する時間と労力を極限まで減らせば良いのです。
細かい部分までいちいち理解しなければ、
仕事を進められない仕組みをつくる・温存することが悪いのです。
属人化させて、1人の担当者が沢山仕事を覚えて、
沢山こなすことを良しとする風土が残る会社も多いでしょう。
ただし、属人化すると、何かが起こったときに会社を休めません。
正直、組織単位で見ると非効率かつリスク管理も甘いです。
メリットはほとんど無いです。
社内の○○の専門家になりたい人が、
「俺はこんなに複雑で難しい仕事に取り組んでいるんだ。俺がいないと組織が回らない。」と自己満足するだけです。
こうして、職場のブラック体制に迎合的な人間が生まれるのです。
自分の仕事や職場が嫌いな人間にとっては、関わりたくないタイプです。
私からすると、誰でも出来るくだらない仕事で忙しくなりたくありません。会社という刑務所に監禁されたくはありません。
「お前の力が必要だ。お前がいないと仕事が回らないんだ。」と言われたくありませんし、
「お前の代わりはいくらでもいる。嫌なら辞めろ。」と言われても平気です。