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「とにかく大量に行動しろ」が苦手なあなたへ、ジャーナリングの提案

どのビジネス本、自己啓発本を読んでも、最終的に行き着く結論は「行動しろ」だと思います。結局、行動することでしか物事を良くしていくことはできません。しかも体育会系な、目バキバキのモチベーション動画ほど

「いいから大量に行動しろ。甘ったれるな」
「どんどん失敗して、試行錯誤を繰り返せ」

と、厳しい言葉をかけてきます。

行動することが大事というのは重々わかっているのですが、僕は次々と行動に移すのが苦手なんです。「考える前に行動」派と「考えてから行動」派がいますが、僕は断然後者です。

行動する前に考えて考えて考えて…リスクばかりが目についてしまって、怖くなって、結局行動できない…そんなことがザラにあります。バリバリに行動力がある人、めちゃめちゃ羨ましいです。

今回は「考えてから行動」派の人が、行動を加速していける、ジャーナリングの提案をしたいと思います!


「考えてから行動」は良いこと盛りだくさん!

まず「考えてから行動」は悪いことではなく、むしろ良いことで、すごい才能ということを強く言いたいです。最小の行動で最大の成果を上げることができます。仮説思考型の人間であり、エッセンシャル思考の人間ということです。

仮説思考とは、実際に行動する前に、どんな結果になりそうか、どんな行動をすべきかの見当(予想)をつける思考法です。神経衰弱の後半はテキトーにトランプのカードをめくるのではなく、「ここにあのカードがあった気がするな」と見当をつけてからめくりますよね。その思考に似ています。

時間も労力も有限です。限られたリソースを有効的に使っていくには、まず考えて(予想を立てて)から動くことが重要なんです。

また、エッセンシャル思考は「センターピンを特定し、最小限のアウトプットで問題を根本解決する考え方」のことを言います。

例えば、小学生の遠足を統率するシーンをイメージしてください。歩くのが早い子もいれば遅い子もいて、何度注意しても集団がバラバラになってしまいます。エッセンシャル思考の人は精神論に頼らず仕組みで解決する工夫をします。

一番動きの遅い子を先頭にして、歩きが遅い順に整列させるのです。さらに、歩きが遅いこの荷物を皆で手分けして持つことで、バラバラにならず、かつ早く目的地につくことができます。

本当に重要なことは何かを見極め、選択する。これがエッセンシャル思考のポイントです。「考えてから行動」の人は、自然とこの選択ができているのです。自信を持っていきましょう!

参考:エッセンシャル思考


左脳型、右脳型の思考の違いを知る

「考えてから行動」は左脳型、「考える前に行動」は右脳型の思考と言われます。どちらが良い、悪いという話ではなく、2つの思考の違いを知ることで自身の特性
の強み、弱みを理解できます。

左脳型は逆算思考、右脳型は順算思考とも言えます。

逆算とは、ゴールに到達するまでの道筋を逆順に立てる考え方です。一方順算とは、「今できることは何か」にフォーカスして行動をします。左脳型はリスクを明確化できますが、考えがまとまりきらなかったり、リスクを気にしすぎてそもそも行動しない、という弱点を持っています。右脳型はリスクを恐れず果敢に行動でき、行動する中で成功法則を見つけ出すことができます。

地頭が良い(成果が出せる人)は、右脳と左脳の切り替えが上手い人だそうです。神経衰弱の例を出すと、初期段階では考えても意味がないのでとにかくカードをめくりまくることが大事ですよね(右脳型)。でも、ある程度めくったら、今度は見当をつけてカードをめくることが重要になります(左脳型)。カードの内容がわからなくなったら、また右脳型のめくり方に戻ります。そんな右脳と左脳の切り替えが、普段の行動を成果に結びつけるために、必要となるのです。

参考:北原孝彦さんのYoutubeチャンネル


「行動できないポイント」をジャーナリングで突破する

右脳と左脳の違いを比較して、左脳型の「行動できない原因」は以下の4つであると考えられます。

・逆算思考が途中で途切れて、行動が明確化できない
・行動目標の難易度が高く、行動に移せない
・考えを深めることばかりしてしまい、行動できない
・リスクを気にしすぎて行動できない

左脳優位の人が根性で右脳に切り替えるのは、聞き手と逆の手で文字を書くくらい難しいです。左脳優位の人が、左脳の良さを生かしつつ行動に踏み出せるツールが「ジャーナリング」です。ジャーナリングとは、思考を紙に書き出して整理することです。

ポイントは、「考えるを終わらせる」です。

これ以上考えても無駄。この行動をするしかない。という地点を作ることで、考える→行動する、の流れをスムーズにできます。

まず、紙とペンを用意してください。タイマーを5分に設定し、以下のフォーマットを使って行動すべきことを次々と書き出していきます。極力手を止めずに、集中して書くことが重要です。

ジャーナリングのフォーマット

5分間で思考を全て書き出したら、「これ以上は考えない。行動する」と決め、行動リストの行動を実際に行います。

このジャーナリングを行うことで、以下のような変化を期待できます。

・逆算思考が途中で途切れて、行動が明確化できない
→理想と現状の差を埋める行動を分解して明確化でき、行動できる

・行動目標の難易度が高く、行動に移せない
→「なるべく小さく」行動を分解することで行動目標のハードルを下げ、行動できる

・考えを深めることばかりしてしまい、行動できない
→制限時間5分で集中して考えることができ、行動のフェーズに移行できる

・リスクを気にしすぎて行動できない
→行動するリスク、行動しないリスクをそれぞれ書き出すことでリスクを客観視でき、冷静に行動できる

僕も、上記フォーマットに従ってジャーナリングをしてみました。かなり汚い字ですが、ジャーナリングは「速く書く」ことも重要なので、これくらいアバウトなメモ書きで問題ないと思います。自分さえ読めればOKです。

ジャーナリングをしたことによって、ぐるぐると渦巻いていた思考を整理でき、「考えるべきことは考えた。あとは行動するだけ」とスッキリできました!


得意を活かして、楽しく前進しよう

僕はどんどん行動することが苦手で、苦手を克服するために「行動しろ、行動しろ」と歯を食いしばって無理やり頑張ることがあります。でもそれってしんどいし、全然楽しくないんですよね。苦手を根性で克服するのではなく、得意をうまく活かして進めることで、プロセスまでも楽しんで前進することができます。

行動が苦手な人は、思考が得意ということです。何も悲観することはありません。ジャーナリングという思考整理の武器を使って、行動力までも磨いていきましょう!


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