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もっと早くネガティブ思考の暴走を止める技術を知りたかった

読んだ。

本書が発売されたのは2022年11月なので、もっと早くに読むべきだった。具体的に言えば、2023年1月8日までに。なぜならこの記事で使えたからである。

この記事では『マッピング思考』を最も参考にして書いたわけだが、どう考えても『Chatter』の方が主要参考文献として相応しい。どうして936ブクマされて誰も言及していないのか。

グチはこれくらいにして本の内容に移ろう。「Chatter」とは、頭の中の喋り声のことである。人は、特に言語思考の人は、物事を考えるときに頭の中で喋る。Chatterは問題解決や予測、さらには自己制御など様々な場面で有効である。

しかし、時にChatterは暴走してしまう。ネガティブな思考と感情で頭がいっぱいになり、考えが堂々巡りする。そんな悪いChatterとどう向き合えばいいのか、という本だ。ページの大半はChatterの仕組みと弊害の解説で、「26のツール」が登場するのはKindle版で96%の位置である。

Chatterの厄介さについては、ここで詳しく説明する必要はないだろう。何か嫌なことや困ったことが起きた時に、ネガティブな思考で頭がいっぱいになった経験を持つのは俺だけではないはずだ。一度こうなってしまうと冷静で合理的な判断ができず、悪循環に陥ってしまう。思考だけでなく、身体的なパフォーマンスまで落ちるから困る。

ではどうしたらいいのか。基本的な方針は、心の距離をとり、問題を客観的な視点で見つめ直すことである。そうすることで、ネガティブなChatterから逃れやすくなるのだ。しかし、それができたら苦労しない。Chatterの厄介なところは、客観的にならなければいけない時ほど主観的な見方をしてしまうところだ。

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