本と三線と石垣島 ✴︎〜11人の小学校体験記〜
石垣島吉原小学校の体験初日。
天然記念物に指定されている〝ハコガメ〟が道端にコロンといる道を行く。
検温、マスク、石垣島の小学校も内地と変わらないところ。わたしも初登校の様子を見たくて、
一緒にいくと、校門を入ったら、もう息子は友達と教室に走って行ってしまった。
いってらっしゃい〜も聞こえなかっただろうな。
給食のグルクンの南蛮漬けは、食べられなかったらしい。魚苦手な息子は、内地に帰るまでに食べることができるようになるのか。
自己紹介の時間が初めにあったらしく、1.2年生の4人でお互いのことを話したようで、何を話たのか、ほかにどんなことをしたか、色々聞きたいことはあったんだけど、帰ってきて程なく、気がついたら床で眠っていた息子。
たくさん心の動きがあっただろう。
楽しかったけど、疲れたよね。
久しぶりにかじおばぁに会いに自転車で行く。
石垣島は山が多い。だから、坂が多い。
かなりハードだ。4月の石垣島トライアスロンはたくさんの人がきて、この景色を見ながら、走り、泳ぎ、自転車を🚴♀️で島を回る。
トライアスロンまでは出ないけど、内地に帰るまでに身体も鍛えられそう。内地では車生活。
鈍った身体を鍛えるには、歩き、走り、漕ぐのだ!
身体を鍛えれば、心も鍛えられる。
スポーツマンの気質がメラメラと再燃してくる。
かじおばぁは家にいた。
着いて早々、ご飯食べてけ!とチャンプルーをだしてくれた。ありがとう。
かじおばぁが生まれ育った川平には、年間26ほどの祭行事があるらしい。石垣島の中でも行事ごとが多い地域らしく、今ではどんどん減っていると言っていた。伝統芸能が好きで、沖縄の祭り行事に興味がある私としては、減ることは寂しいけれど、その地域の人は、生活ができなるなるほど、行事を全部執り行うことは難しいらしい。
伝統芸能を伝える時間がない。笛、太鼓、踊り、唄を伝えるために、毎晩の練習。今の子供は、習い事に忙しい。
お金がかかる。まかない、お茶だし、芸事へのお金、諸々、とにかく、お金が必要らしい。
それは、他の県の人からも聞いたことがある。
伝統芸能を繋ぐためのハードルの高さ。
なんとも、悲しい。想いだけでは、繋ぐことができないなんて。
大切な文化を守りたいだけなのに、現実は甘くない。
かじおばぁに、八重山のデンサー節と鷲の鳥節を聞いてもらって、亡くなられたおばぁの旦那さんも三線をよく弾いていたというから、仏壇に手を合わせて、おじぃにも聴いてもらった。
カタっといった気がしたけど、うるさい!だったか、上手だったか、なんて言ってくれたかな。
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