Sensory Percussion日誌 03
〜ベロシティと音階の巻〜
こんにちはヒマラヤです。今回は以前行ったベロシティ設定にもう一手間加える事で、より複雑な表現に挑戦していきたいと思います。まずこちらの動画を御覧ください。
Greg FoxはSensory Percussionを自身の活動に積極的に取り入れているドラマーの一人で、音量を抑えたメッシュヘッドでなく、プラスチックヘッドを使う事でドラム本来の音と電子音を上手く融合している所が特徴的です。
最初は「上手すぎて参考にならん!!!」と嘆いていたんですが、何度か眺めていると真似できるかも?という部分も。0:22から注意深く観察するとスネアの端を叩く際、スネアと同時に色々な音階の音が鳴っている事がわかりますでしょうか。
このメロディに規則性があるのか、ランダムなのかは彼がどういった設定をしているかわからないので何とも言えませんが、前回の様にベロシティ設定を利用して弱く叩くと低い音、強く叩くと高い音が出るようにすれば強弱を意識する事で大方の音程はコントロール出来そうですし、逆に多少のミスが程よくランダムに動く予期せぬメロディとして音に出るのではないでしょうか。早速実験してみましょう。
ベロシティ設定・応用編
01.サンプルの下準備
それぞれ音程の違うサイン波、aからlまでを12個書き出してみました(aから順に高くなっていくようにしてます)。それぞれ音の長さを変えたり、ディレイ・リバーブ等のエフェクトをかけています、この辺はお好みで。
02.centerの部分にアサイン
毎度おなじみcenterアサインですが、Finderをリスト表示にしていないとアルファベット順にアサインされないので注意しましょう。一応順番が揃っているかどうかSampler内をチェック。
03.サンプラーの設定
Sampler内にあるvelocityの中心の丸い部分を左上にドラッグ、samples:の横のallをcntrlに変更。ここは前回と全く同じですのでGIFは割愛します。
04.controllerの設定
前回同様controllersをクリックし、右上の+ボタンを押してVelocityを選択。pad:をcenterに設定してから更に下部、assignmentsの隣の緑の十字アイコンをSampler内のcntrl横にある数字のボックスへドラッグしましょう。
このままでも構わないのですが、演奏しやすくする為にもう一工夫。sensitivity:という項目の右端をクリックして中心までドラッグして下さい。こうする事でベロシティの0から63の間を12分割して音を割り当ててくれるのでそこまで強く叩く必要が無くなります。(64から127の強さで叩いても一番高音のl.aifが鳴ります。)
05.実際に叩いてみました
はたしてヒマラヤは和製Greg Foxになれるのか?ご確認下さい!
無理でした〜・・・
とは言えこれはこれで面白い結果になったのではないでしょうか。良く言えばエレクトロニカ、ドローンみたいな・・・他の音色を試したり、重なった際に不協和音にならない様にする等、試行錯誤していけばもっと良い感じになりそうです。
ということでベロシティ応用編でした。思いついたアイデアをこういった形で具現化出来るのもSensory Percussionの良いところだな、と再確認しました。
次回は本当に叩く場所を変えるだけで10通りの音が出せるのかどうかを検証していく予定です。
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