Sensory Percussion 日誌 06
〜ベースラインを伴ったキックを再現してみよう!の巻〜
こんにちはヒマラヤです。前回サラッと触れた通り、今週からは検証と言うよりも出音主体でSensory Percussionと向き合ってみようと思います。折角電子音が出せるので、色んなダンスミュージックのお決まりパターンを出来る限りループ等を使わず人力での再現に挑戦していきます。
本日のリファレンスは「NCT DREAM / We Go Up」の冒頭のパターンです。
SM entertainmentに所属出来る顔面と骨格を持ち合わせて転生したくなるMVですが、現世で配られた手札で生きるしかないので頑張って採譜しました・・・
高低差があるカウベルが上モノとして鳴ってるバックビートですが、ベースとユニゾンしているキックが一番の特徴ではないでしょうか。(一二拍にC、四拍裏のキックにAのベースが重なっています)先週の検証で奏法による音の鳴らし分けが出来なかったので違う切り口でベースラインを伴ったキックを鳴らしていきましょう。
ソフトウェアの設定
今まで奏法や強弱による音の変化を解説してきましたが、今回は回数ベースで出音が変わるかなり原始的な方法を解説していこうと思います。
01.サンプルの準備
先程説明した通り、キックにCとAのベースを重ねたサンプルを書き出します。
02.バスドラムの認識を設定
open上で右クリックしてからclosedを選択すると、openと認識されてもclosedの音が出るように設定されます。腕前や機材の問題で上手く認識されない部位、奏法があればこのようにまとめておく事で誤認識を防ぐことも出来ます。
03.Samplerの設定
採譜した通りに1,2,3打目はC、4打目はAになるようにアサインします。retrigもオンにしておきましょう。
このままではアサインされた4つのサンプル全てが鳴ってしまうので、samples:の横にあるcycのボックスをクリックしましょう。こうする事でアサインされた順に一つずつサンプルが再生されるので任意のベースラインを奏でる事が出来ます。スネアとカウベルはスネア上のcenterとedge,rim tipにアサインしてあります。
04.実際に叩いてみました
リファレンスと同じサンプルを使っているわけではないので完全再現とまではいきませんが、キックとベースのユニゾン部分も結構それらしくなってるのではないでしょうか。色んな音程をアサインしまくって動きのあるベースラインを作っていくのもアリかもしれませんね。
この方法の欠点
01.回数ベースなのでバリエーションが付けづらい
恥ずかしながらかなり原始的な方法なので、リファレンスのWe Go Upの様に三小節目のケツだけキックを抜く様な事をすると四小節目から頭のキックにAが重なってしまいます。所謂抜き差しで展開していく楽曲はやりづらいかと思います。
02.失敗してしまった場合の修復が難しい
一小節で完結するパターンを延々叩いていたとしても、ステージ上で緊張してしまったり酒が入ってたりするとミスタッチもありえます。そんな時観客に悟られずに涼しい顔で元に戻すのは中々難しいのではないでしょうか。
という風に決してスマートな方法ではありませんが、Greg Fox回の様なインプロっぽいドラミングであれば一小節解決出来なくても音楽的に成立すると思うので、やりたい音楽によって向き不向きがある印象ですね。次週もこんな感じで色んなジャンルの音楽に挑戦していきます。
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