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不登校のお子さんに絶対言ってはいけない!時期別NGワードリスト
はじめに
私は家庭教師の業界に携わって30年になりますが、この15年ほどで、不登校の生徒さんが急激に増えていると感じています。特に最近では、私が直接電話対応させていただくケースだけでも、多い日には1日で5件以上、年間では数百件にのぼることもあります。
お子さんが不登校になったとき、親としてどんな言葉をかければ良いのか、どう接すれば良いのか悩むことも多いのではないでしょうか。
しかし、何気なくかけた言葉や、良かれと思って言った言葉が、思いがけずお子さんの心を傷つけたり、状況を悪化させてしまうこともあります。
この記事では、不登校の時期を3つに分け、それぞれの段階で「絶対に言ってはいけないNGワード」を解説します。お子さんの気持ちに寄り添いながら、適切な言葉を選ぶヒントになれば幸いです。
①不登校が始まったばかりの時期
この時期は、お子さん自身も自分の状況に戸惑っていることが多く、親御さんの言葉に敏感になりやすい時期です。
避けるべきNGワード
「なんで学校に行かないの?」
理由を問い詰められると、言葉にできない気持ちを責められたように感じることがあります。「怠けているだけでしょ?」
状況を否定されることで、「自分は理解されていない」と感じてしまう可能性があります。「将来どうするの?」
将来の不安を煽る言葉は、お子さんの心をさらに追い詰める結果になります。
②不登校が続いている時期
お子さんが学校に行かない日が続き、親御さんとしても焦りや不安が募りやすい段階です。慎重な声掛けが必要です。
避けるべきNGワード
「いつまでこんな状態が続くの?」
親の焦りが伝わり、プレッシャーを与えてしまいます。「他の子はちゃんとやっているよ」
他人と比較されることで、「自分はダメだ」という気持ちを抱かせる原因になります。「家で遊んでばかりでズルいね」
自宅で過ごすことを否定されると、さらに孤立感が強まります。
③不登校から次の一歩を考える時期
お子さんが少しずつ新しい一歩を踏み出そうとする段階です。慎重なサポートが必要な時期です。
避けるべきNGワード
「やっと普通に戻るんだね」
不登校だった期間を否定するような言葉は、お子さんの努力を無意味に感じさせます。「また不登校になったらどうするの?」
再び失敗することへの不安を煽る言葉は、自信を奪ってしまいます。「ちゃんと頑張りなさい」
完璧を求める言葉は、再挑戦への意欲を萎縮させる場合があります。
まとめ
不登校のお子さんへの声掛けでは、「焦らない」「責めない」「他人と比べない」ことが何よりも大切です。お子さんにとって、親御さんの言葉は「自分をわかってくれている」「受け入れてもらえている」と感じられる、大きな支えになります。
どのような状況でも、親御さんが最大の理解者であり、絶対的な味方であることを、お子さんに伝えてあげてください。「あなたのことを信じている」という思いが、お子さんにとって前を向く力となります。
「不登校」の状況は一人ひとり異なります。私たち家庭教師は、1対1でご家庭に伺うため、不登校のお子さんにも安心してご利用いただけます。不登校期間中に学習を続けることで、学校に戻ったときに「授業についていけない」という不安を軽くし、復帰へのハードルを下げるお手伝いをしています。
これからも、お子さんが安心して一歩ずつ前に進めるよう、親御さんやお子さんにとって頼れる存在でありたいと思っています。