グランプリ受賞と死別した父のこと
先日開催された「#はたらくってなんだろう」投稿コンテストでグランプリをいただきました。
ちなみに結果発表の12時間前は、終わってるパワハラ上司みたいなツイートをしていました。
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応募作品の数詞にビックリしつつ、その中から私の作品を選んでくださった審査員のみなさま、そして作品に目を通してくださったたくさんの方々になんと申し上げて良いやら、言葉が見つかりません。
月並みな言葉ですが、本当にありがとうございます!
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グランプリ受賞の連絡は事前にいただいていたのですが、そのタイミングが父の訃報を受けてすぐだったので「マジか! 嬉しい!!」という感情よりも「私の情緒をどうしたいんだ」という戸惑いの方が大きかったです。
まず、当時の私は生活習慣が終わっていたので、夕方に届いた運営さんからのご連絡を寝起きで読むという終わっているシチュエーションで受賞を知りました。
そのせいで「この連絡は夢かもしれない」と思っている節がありました。終わってます。色々。
それでも、いただいたメールを何度も読み返すうちに「これは現実かもしれないぞ」と徐々に実感しだして、とうとう私の作品に受賞バッジがついたことで、ようやく「これは現実なんだ」と確信することができました。
ちなみに結果発表の記事も寝起きで確認しました。なぜなら私の生活習慣は終わっているからです。
今回のことをきっかけに、改めて作品を読み返してみたのですが、そこに健康で真人間だった頃の父が描かれていて不覚にも泣いてしまいました。
あの作品を書けたのは、父が私に仕事の矜持を教えてくれたからに他なりません。
父は病院で何日ももがき苦しんだ末に逝きましたが、私に思い出してほしいのは、作中にあるような元気な姿なんだろうと。勝手な解釈ですけれども、何かそう思わずにはいられませんでした。
あと、私の終わっている生き様を見かねた父に「今のお前はマニュアルどころか人の道も外れている」と説教された気がしなくもないので、そろそろ終わってる生活習慣を見直そうと思います。
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ちょっと前の記事で少し触れたのですが、私は会話がめっちゃ下手というコンプレックスがあります。
なのに文字を経由すると割と筋が通った話ができるのに気づいて、文章で何かできないかなと思ったのがnoteを始めたきっかけでした。
でも、この“筋が通った話”ってどうやって客観的に確認(証明)するんやって話になるやないですか。なるんですよ。えぇ。
だって自分で「ワイは文章やったら雄弁やで」って思ってるだけやったら悲しいやないですか。
スキやPVの数で確認できないこともないのですが、そこらへんの数字ってフォロワーさんとのご近所付き合いも関係してくるので、バイアスがかかった結果になるんじゃないかなあと思っていまして。
もっと客観的で説得力のある証明ができないか、と考えて出た私なりの答えが「コンテストで賞をとること」でした。
応募数30のコンテストですら参加賞しかとれなかった人間が何を言っているんだ、だからお前は終わってるんだ、という声が聞こえなくもないですが、とにかくそういう結論に至りました。
こんな目標を掲げていたので、公式で開催されたコンテストはすべて応募するようにしていました。アルコール依存症のくせに「お酒」がテーマのコンテストに応募していたのはそのせいです。
コンテストの審査ってお見合いみたいだなと思います。有名なタイトルホルダーの作品が、あるコンテストでは撃沈、みたいなこと本当によくあります。
婚活パーティーにちょっと似てますね。
ちなみに私の婚活ならぬコン活(コンテスト活動)の戦績は、画家時代のも含めると目を覆いたくなるようなものでした。1度も審査員とマッチングしたことがありません。私はモテないのです。生活態度も終わってるし。
なので今回初めて審査員とマッチングしたことが本当に嬉しいです。何か変な表現ですけど、私始まったなと思いました。
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繰り返しになりますが、今回の受賞は父に協力してもらった結果だと思っています。
立役者である父に報告もお礼もできない状況がとても歯がゆく、悲しいですが、近々実家にお線香をあげに行く予定があるのでその時に報告しようと思います。
父ちゃーーん!! 生きてるうちに報告できなくてごめんなああああああ!!!! でもありがとおおおおお!!!!!
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