『リアルな待機児童』は、100市区でも4万人いる。【保育力充実度チェックの見どころ①】
昨日の記事でもすこし触れた、保育力充実度チェックについて深掘りしていこうと思います!
昨日の記事はこちら⇩
保育力充実度チェックとは?
本当にざっくり言語化すると、
実際、いま待機児童って減ってるの?
保育園って、今どうなってるの?
ということをつまびらかにするため、統計的に集計したものです。
発行は、保育園を考える親の会。
100都市の市町村に独自に調査票を送付し、返信いただいたものを統計処理しているそうです。
国からは、定期的に『待機児童』の数が公表されています。
でもさ、待機児童が何人とか聞いてもいまいちピンと来ない、という方は多いんじゃないでしょうか。
実際、保育園っていま入れるの?地域によってどう違うの?状況は良くなっているの??
疑問をたくさん持っている方も少なくないと思います。
保護者の方からとっては、保育園選びは、子供たちの育ちに関わる、非常に大切な判断です。
また自治体にとっては、保育園の状況を他の自治体と比較しながら事実を検証していくことは、それぞれの自治体の明るい未来に向けた課題解決に、とても重要になってくるはず。
保育園を選ぶ時、住む場所を選ぶ時、保育園の質がどうなっているか知りたい時。
そういう時にこの100都市保育力充実度チェックは非常に心強い味方になると思います。
私自身、昨年から親の会に入会して、今回初めてこの充実度チェックをしっかり拝見しましたが、
と、心から思いました。
だからこそ、いまこの情報を切に必要としている方に、少しでも届くように、こうしてhonaの拙い文章ではありますが、発信していく所存なのです。
もし気になる方は、こちらのサイトからチェックしてみてください!☟
さて、これから何回か分けて、2023年度の保育力充実度チェックでわかっ た、重要でホットな話題について取り上げ、個人的の見解も含めて深堀りさせていただきたいと思います。
待機児童は減っているけど、保育園に入れない子どもはたくさんいる
国は、待機児童が減少していることを公表していますが、この保育力充実のチェックによると、入りたい保育園に入れていない。子供はまだまだたくさんいると明らかになりました。
昨日の記者会見から、重要な部分を以下に引用いたします。
その一方で、
入園決定率は、認可の保育園にどれだけ入りやすいかを示します。
つまり、待機児童数がリアルを反映できてない上に、まだ受け皿は足りていない、ということ。
もちろん、入園決定率がもっと低かった頃と比べればまだマシかもしれないけど、現実に今まさに保育園に子供を入れたいけれども、入れることができない保護者さんがいらっしゃることは、紛れもない事実です。
親の会では、国が決めている待機児童数が、親の会の調査した『未決定児童数』とこれほど乖離があることに言及し、待機児童数をもっとシンプルな数値をしていく必要があることを、会見で伝えていました。
入園決定率の差は、子どもの権利を脅かす
このようにして、自治体間で入園決定率に差があることは、時期によってまた自治体の施策によって、ある程度は仕方のないことかもしれません。
しかし、自治体間の差が、最終的には子どもの権利を脅かすことにならないか、私は心配しています。
2023年4月、日本で初めて子どもの権利が謳われた「こども基本法」が施工され、『子どもの権利』への考え方に注目が集まり、シフトする時期にあると感じます。
少なくとも自治体の基準をクリアした認可保育園、つまり保育の質がある程度は保証された環境に、子どもが通うことが出来るか否か。
それも、子どもが生まれ持っている「よりよい教育を受ける」権利の一部ではないでしょうか。
おわりに
今日は、保育力充実度チェックのなかから、待機児童数に関しての親の会の考察と、私の個人的な考えをお伝えしました。
保育力充実度チェックをもっと詳しく読んでみたい!と興味を持っていただいた方がいらっしゃったら、是非こちらからチェックしてみてください(^^)!
なお明日以降も、保育力充実度チェックから、以下のようなポイントをご紹介する予定です!!
・誰でも通園制度は、本当に進めていくべきか?
・保育士配置の改善は、自治体によるばらつきが大きい
・不適切保育の相談窓口設置状況は?
乞うご期待(^^)
では、今日はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました!
hona