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【汐見先生の本】アクティブラーニングに抱えてたもやもやは、これだった。

皆様こんばんは!
子どもとの関わりを大切にしたい、ミドサー主婦honaです!


引き続き、こちらの本を読んでいます。

汐見先生の、子どもを包み込む愛情と、それを言語化し、体系的・理論的にまとめあげられてる圧倒的保育観…!
まるっと包まれている気持ちになり、私は幸せ(笑)。


さて、いくつも感動する箇所があるのだが、
今日は、そのうちの一つをシェアしたい。


それは、

アクティブラーニングよりも、パッシブラーニングを。


まず、本文から引用する。

たとえば、秋の紅葉を取り上げましょう。

紅葉がきれい! という想いを抱くには、いろいろな紅葉に触れるだけでな く、そもそも葉っぱが緑から赤や黄色に変わっていくのは不思議な話だ、色には寒暖の差、日照等いろいろな条件が影響を与えるらしいが今年はどうだろう とか、3万年前の紅葉はどうだったのだろうとか、さまざまに感じ、考えなが ら、複数の情報や感情を内側にため込んでいきます。
そうするとある段階で、 あのとき自分が感じたものを上手に人に伝えられないかと思い、表現の世界が 生まれてくるのです。その「ため込み」が大切なのです。

 豊かな表現が生まれるためには、その何倍ものinput や impress が必要だということです。
人間は外の世界とかかわって生きているわけで、外から入っ てくるものがじゅうぶんに豊かにあり、さらに自分の内側で発酵させるだけの ゆとりがあってはじめて、express になっていくのです。

このような考え方は、私も大変共感しているし、
自分の育児にも取り入れている…つもりだ。

娘の通う幼稚園が、シュタイナー教育を取り入れており、
先生方から幾度となく「子どもの原体験が大切なんです」と教わってきた。

脳科学の観点からも、子供自身が興味関心のあることに取り組むことで好奇心が発揮され、心身の発達が促される、と言われているようだ。

そうした様々な視点から、まずは自分たちの興味があることを中心に、たくさんの実体験をすることが、子供たちにはとても大切だということを、認識している。


続けて、引用する。

先述のように、今、国の提唱しているアクティブ・ラーニングが表面的に受け止められ、間違って理解され、「はいはい」と能動的に手を挙げ、発言する子が active と評価されてしまうことを私は懸念しています。
そうなると、せ っかくの提唱の意味がなくなるばかりか、かえって逆効果です。
授業中に何か考え込んでいる子、落ち着きのない子がいたら、もしかしたら、 その子の中ではいろんな情報が発酵している最中なのかもしれません。
しっかりと受け止めて、考えている、受け止めている彼らの時間をじっくり保証してあげる。
それから感じたことを言葉にしてもらう。それをクラスみんなで共有する。

passive な世界にこそ豊かさがあります。
そして型通り、あるいは優等生的 な表現ではなく、「あの子がそういう表現をするなら、私もこんなふうに表現 してみようかな」、そう思えることが大切です。

そうか、私が現在の教室で行われているアクティブラーニングについて、なんとなく抱えていたモヤモヤはこれだったのか!と思った。

授業参観でのこと。

先生が子供達に質問を投げかけて、子供たちが挙手をして答える。
今時の先生方は否定をしないので受け止めるし、子供たちの意見がシェアされている雰囲気はある。
ただ、先生が求める答え、というよりもおそらく教科書に近い答えが子供達の口から出るまで、先生が質問を繰り返す場面もあった。

また、その教科がどうやら苦手そうな子もいて、彼らは挙手をするどころか、ノートを取る手も止まっているような時もあった。

※念の為断っておくが、学校の先生方を批判したい気持ちは、一切ない。
むしろ、子どもたちの学びのために心身を砕いていただいて、本当に心から感謝している。

そんな様子を見ていて、確かに私たちが子供の頃よりは、アクティブラーニングになっている気はするけど、
これが本当に子供の主体的な学びを促す姿なのかな?とどこか疑問に思っていた。

そのもやもやが、まさにこの本の中で汐見先生がおっしゃっていることだと。

あのとき私の目には、小学校での授業が、表面的なアクティブさで取り繕っているように見えたのだ。

子どもが実際に体験することや、自分から知りたいやってみたいと取り組むこと、それらの経験や感じたことを自分の中で反芻して認識すること、
つまり本来の子どもの学びになることを、実践しているとは言えない、と感じていたのだ。



と、こんな気付きや新しい発見ばかりの、汐見先生の本。

全文引用して語りたいくらいなのだが、暑苦しいし長くなるので(笑)、今日はここまでにしておきます。



では、今日はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました!




hona




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