11月第3週 今週の「本の話」 ベスト3!
3位★新型コロナ禍以降さらに広がる社会格差の中、何が私たちに必要か
新型コロナウイルスの感染拡大によって急激に起こった格差拡大。一体、どのような人たちが苦境に陥ったのかーー。
単行本『本当の貧困の話をしよう』が刊行されてから3年、文庫化にあたって著者の石井光太さんが書いた「文庫版あとがき」をお届けします。
2位★mRNAワクチンを開発し、コロナも征服。IT革命を超える衝撃、「生命科学革命」の全貌とは
IT革命を超える衝撃! 今世紀最大のイノベーションである「生命科学の革命」の全貌を描き尽くした超弩級のノンフィクション『コード・ブレーカー 生命科学革命と人類の未来』(上下)の訳者である野中香方子さんのあとがきを全公開!
1位★涙、涙、涙……。一穂ミチの最新長篇『光のとこにいてね』に、全国の書店員さんが感動の涙を流しています
直木賞候補、本屋大賞第3位、吉川英治文学新人賞など『スモールワールズ』で一般文芸の世界でもその実力と名前を知られるようになった一穂ミチさんの、待望の最新長篇『光のとこにいてね』。
全国の書店員さんからたくさん届いた、感動の感想をほんの一部ですがご紹介します!
●今週のポッドキャスト
【作家の仕事場】「愛に突き当たりはない」――軽井沢で紡がれる村山由佳の「愛」の神髄
小説の生まれる現場におもむく【作家の仕事場】シリーズ。今回は、長野県軽井沢町にある村山由佳さんの自宅を訪ねてお話をうかがいました。
2023年1月、文藝春秋より刊行予定の『ある愛の寓話』。「官能に突き当たりはあるが、愛にはない」――こう語る村山さんの新たな決意とは。
【作家の仕事場】有栖川有栖さんの自宅から2022年をふりかえる!(第1弾、第2弾)
ミステリ作家・有栖川有栖さんのご自宅から2022年をふりかえる特別企画!
第1弾は発表されたばかりの「日本ミステリー文学大賞」ご受賞決定の秘話から、2022年1月に刊行された火村英生シリーズ30周年記念長編『捜査線上の夕映え』の話題まで。
第2弾は北村薫さんとの『ゼロの焦点』対談から、西村京太郎さん追悼企画として綾辻行人さんとおこなった「僕らの愛する西村作品ベスト5」のことまでお届けします!
【著者が語る】梯久美子さんが語る、渡辺和子と辺見じゅん。新刊『この父ありて』に寄せて
作家・梯久美子さんが、2年半ぶりとなる本格ノンフィクション作品『この父ありて 娘たちの歳月』を刊行されました。9人の著名な女性作家とその父親たちとの関係を紐解いた本作。ご執筆にあたっての、渡辺和子さんとの心に残るエピソードや、辺見じゅんさんの兄弟、角川春樹さん、歴彦さんへの取材時の裏側、こぼれ話などを伺いました。ここでしかお聞きできないトークが満載です。
【翻訳の部屋⑥】生命科学革命の全貌に迫った『コード・ブレーカー』の衝撃!
今世紀最大のイノベーションである「生命科学の革命」の全貌を描き尽くした、超弩級のノンフィクション『コード・ブレーカー 生命科学革命と人類の未来』(上下/文藝春秋)。本書の主人公である、女性科学者ジェニファー・ダウドナ博士は、ゲノム編集技術クリスパー・キャス9を開発しノーベル賞を受賞。mRNAワクチンの開発によりコロナをも征服した。
医療、農業から経済、軍事まで人類の未来を激変させるゲノム編集技術クリスパーは、いかにして誕生したのか――世界的ベストセラー『スティーブ・ジョブズ』で知られる、現代最高の評伝作家・ウォルター・アイザックソンによる傑作を、翻訳出版部部長ナガシマと担当編集キヌガワが熱く推します!
【文學界presents文学への道】⑤文學界12月号の読みどころ
11月7日発売の文學界12月号の特集は「未来のドキュメンタリー」。その内容を紹介します。今号には期待の新人作家の小説も掲載されています。その二作、島口大樹さんの「光の痕」、奥野紗世子さんの「オーシャンビューの街のやつ」に起こったシンクロニシティについても担当編集者が語ります。
【文化の秋🍁SP①】松井今朝子さんに教わる歌舞伎役者<市川團十郎>
歌舞伎役者<市川團十郎>への熱狂は、すべてが型破りな初代からはじまった――命を燃やすが如き〈荒事〉によって江戸の民衆から信仰にも近い人気を集め、今なお愛される名演目や斬新な演出を次々と生み出した不世出の天才・初代市川團十郎。
人の心を動かす〈芸〉はいかにして生まれ、いかに後世に受け継がれるのか。〈荒事〉の神髄に迫りながら、團十郎の家族や同時代の名優たちを生き生きと描いた、松井今朝子さんの『江戸の夢ひらき』(文春文庫)。
13代目の襲名披露公演が注目される現在、改めて市川團十郎について著者の松井今朝子さんにお話を伺いました。
【文化の秋🍁SP②】永井紗耶子さん「国宝展」と国宝の始まりを語る
東京国立博物館の創立150周年を記念して開催中(〜12/11)の「国宝展」。入場券がプラチナチケット化していると話題の特別展を、作家・永井紗耶子さんが観覧。気になる内部の様子をお伝えしつつ、展示品の中から永井さんが選ぶ「インパクト大の国宝ベスト3」を発表!
そもそも「国宝」って何? 明治時代に博物館ができる前はどこにあった? 誰が集めてきた? そんな疑問を、国宝の始まりの物語『秘仏の扉』シリーズを「オール讀物」で執筆中の永井さんに伺いました。さらに、大混雑の東博に行かなくても見られる、法隆寺のお宝の見どころもお教えします。