12月第1週 今週の「本の話」 ベスト3!
3位★前代未聞!? 融通無碍な〈問題解決&調達人生〉小説とは――『なんとかしなくちゃ。 青雲編』(恩田陸)
「もともとビジネス書を読むのも好きで、今回は一休さんのとんち話のような、何か問題解決に挑んでいく人の話を書きたいと考えました」と語る恩田陸さん。新刊『なんとかしなくちゃ。 青雲編』について、伺いました。
2位★幕末、維新の激動の中、悲運の松平四兄弟とともに女たちは――『葵のしずく』(奥山景布子)
奥山景布子さんの新作『葵のしずく』は、徳川の傍流に生まれて幕末、維新に翻弄された悲運の高須松平家・四兄弟(徳川慶勝、一橋茂栄、松平容保、松平定敬)の近くにいて、激動の時代に「生きる選択」をした女性たちを描いた物語です。
こちらの作品について奥山景布子さんに語ってもらいました。
1位★働く女性を取り巻く状況への苛立ち、そして責任――『男性中心企業の終焉』(浜田敬子)を書いた理由
AERAの編集長を務めた後、オンラインメディアのビジネスインサイダーの編集長に転じ、今はフリーランスのジャーナリストとして活動しながら、リクルートワークス研究所の専門誌「Works」の編集長を務める浜田敬子さん。働く女性たちを20年にわたって取材してきた集大成ともいうべき『男性中心企業の終焉』を上梓した、その理由を伺いました。
●今週のポッドキャスト
マイケルと、読む(3)『スタッフロール』(深緑野分)とThriller
マイケル・ジャクソンを愛する編集者が、本を読んでは思い出すマイケルのあれこれをお話ししてみます。今回は深緑野分さん『スタッフロール』
と2022年12月1日にリリース40周年を迎えるThrillerのショートフィルム舞台裏について。映画の魔法に魅せられた二人の女性の物語から、音楽映像にも革新をもたらしたマイケルに思いを馳せました。
【5分で聴く♪文春新書】②『統一教会 何が問題なのか』(文藝春秋編)
献金強要、霊感商法、合同結婚式、政界との癒着など、多くの社会問題を引き起こしてきた統一教会。文藝春秋は30年あまり、その実態を報じてきました。宗教とカルトの境は?
政治家と宗教の関係は? 信者家族の悲劇にどう対処すべきか? 鈴木エイトさんをはじめ、第一人者がその実態に鋭く迫った、文春新書『統一教会 何が問題なのか』を読めばすべてがわかります!
本書のポイントを文春新書の前島篤志編集長が解説しました。
【5分で聴く♪文春新書】①『日本の伸びしろ 悲観を成長に変える思考力』(出口治明・著)
「未来に期待できない」「希望が持てない」――問題だらけの日本だから、どうしても悲観論を口にしがち。しかし、現状は一点突破で変えられる。「好きなことにのめりこむ」「女性を主役に」「留学生を増やす」「パートタイマーに厚生年金を」etc……出口治明さんが「明るい社会への道」を明快に提示した『日本の伸びしろ 悲観を成長に変える思考力』のポイントを、文春新書の前島篤志編集長が解説します!
【文學界presents文学への道】⑥1月号の目玉と文学フリマレポート
12月7日発売の文學界1月号の目玉は、今年「ブラックボックス」で芥川賞を受賞した砂川文次さんの新連載「越境」第1回です。担当の長谷川がその内容を紹介。その勢いで、去る11月20日に開催された「文学フリマ」の熱気をレポートします。
【文化の秋🍁SP④】万城目学さんに聞く「歴史の遊び方」
万城目学さんが考える、京都の歴史的人物で組んだ野球ドリームチームとは!?
奇想天外な物語を紡ぐ万城目さんは、歴史の楽しみ方もやっぱり面白い。秋の夜長につらつら考える「1番ライト坂本龍馬、2番……」みなさんなら誰を選出しますか?
「オール讀物」12月号に「六月のぶりぶりぎっちょう」一挙230枚の力作で登場された万城目さんが、作品の舞台・京都にちなんで一味違う歴史の遊び方を語ります。