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読書記録#10 平成くん、さようなら

お疲れ様です。穂南です。
ずっと読みたかった本、やっと読めました!!

安楽死が合法化された現代日本。名前もあいまって、メディアで「平成」を象徴する人物ともてはやされる「平成(ひとなり)くん」は、時代の終わりとともに安楽死をしたいと恋人・愛に告げる。

文春文庫 あらすじ

リアリティーがあっておもしろい。
「平成くん」の主張わからんでもないなと一気に読み進めていきました。
その中で1番突き刺さった言葉

「だからって一秒でも長く生きて欲しいってのは、残される者のエゴなんじゃない?」

うわー。わかる、わかってしまう。そんなことわかっていても、大切な人となると冷静さを失ってしまうんでしょうね、人間って。とても考えさせられる言葉でした。

また、私が恋人・愛の立場だったら最初は驚きつつも受け入れていくんだろうなと思いました。ただ、「なぜ安楽死をしたいのか」という部分は気になり、本人に聞いちゃうだろうなと思います。

そして、物語も最高ですが、注解もまた素敵でした。
グーグルアカウントのパスワードの注解がお気に入りです。作家さんのこういうちょっとしたこだわりが好きなんですよね。わかってくれる人多いはず。

安楽死。私は本人の意思であるならば、選択肢の1つとしてありなのではないかと思います。自分が望む最期を送れるっていいんじゃないかな。

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