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感じる

100de名著はいつも好きで観ているし、雑誌も買い読んでいる。しかし、今回は自分的に最高だった『自省録』に勝るとも劣らない内容だった。

テレビでの放映でも感じたが…テキストを読めばよむほど、私的には、第一章が日蓮の立正安国論に通じるし、第2章以降の死者と生者の関係が法華経の見宝塔品の世界であり、寿量品の世界だと感じる。我田引水なんだろうが…(笑)

末木文美士先生の

に出会った時のような衝撃を受ける。時々、法事で話すが、戦中の納得できない死を受けた死者たちの存在が、今の我々の日本の平和を作り出している。

それは死者が生者の背中を押しているのだと…

ミスチルの『 旅立ちの唄』に、

 さぁ どこへ行こう?             またどこかで出会えるね             Ah とりあえず 「さようなら」         自分が誰か忘れそうなとき           ぼんやり想い出してよほら           僕の体中 笑顔の君がいるから背中を押してるから でも返事はいらないから

という表現がある。これもそれに類している。

ただ、今回のテキストを深くしているのは、池田晶子さんの思考とそれを受け止める若松英輔さんの経験の思考。その向こうにある問いだと思う。

なかなか出会えない感動の一冊

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