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久しぶり

毎朝のルーティンの中に、テンプルモーニングラジオと円覚寺の横田南嶺管長のラジオを聞くことがある。

横田老師のラジオで紹介されていた小説

を読み終わらせた。かなり珍しく小説をよんだが…横田老師もおっしゃる通り、笑って泣いて、すばらしい言葉に驚かれたされる。特に小説の最後に…こういう結末がまっているなんて…。

ちなみに立川談春さんの帯書きもすばらしい。

談春さんといえば…

ドラマ化もされたが、小説にある談志師匠がカレーを作るシーンは大爆笑だったことを覚えている。

話の原型は変わらなくとも、そこに人間性が出てきてしまう。覚えて、話して、経験して、考えて話す。結局、経験と考えるが肝をつくるのだろうと感じる。

お坊さんも修行もし、話はする。笑いを取る必要はないが…多様な経験が必要なのだとつくづく感じさせられた。

ちなみにこの本の裏の主役は、実は奥さんかもしれない。

矢が走るは弓の力、男の力は女の力なり。

とは日蓮聖人の言葉だが、この小説なら

矢が走るのは弓の力、錦之助の力は文子の力なり。

となりそう。奥さんの力と包容力に脱帽する作品でもあります。女性の凄さは自分も日々感じています。頭が上がらない、自分にとっては、実に考え深い一冊!

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