頭蓋骨太鼓

打楽器の大御所、
岡田知之さんは
ご自宅のスタジオに
マリンバなどの他に
世界中で収集してきた
打楽器が置かれている。

そのひとつに頭蓋骨を
太鼓にしたものがある。
チベットの「ダマル」。
頭蓋骨上部を二つ、
丸い方を合わせて、
外側に皮が張ってある。

大きな砂時計の形となる
頭蓋骨の両面太鼓である。
二つの頭蓋骨の間に
細い紐に小さな球があり、
太鼓を振って球で音を出す。
デンデン太鼓のチベット版。

とてもおどろおどろしいが、
ヒンドゥー教のシバ神が
左手に持っている楽器。
宗教での儀式に用いたが、
今では大道芸人の楽器。
頭蓋骨でないものもある。

叩いて音が出れば打楽器。
ならば頭蓋骨は打楽器だろう。
綺麗な頭蓋骨をトントンと
叩いて音を出して踊る。
木魚も元々は頭蓋骨か、
そんなことまで思ってしまった。