「黄金の翼に乗って」

イタリア人がこよなく愛す
ヴェルディの「ナブッコ」。
妻の入っている合唱団が
シチリアに演奏旅行したとき、
僕も同行して楽しんだ。

「ナブッコ」の有名な曲、
「行け、我が思いよ、
黄金の翼に乗って」を
彼女たちが歌うことになり、
僕も知らずに覚えてしまった。

あまりに素晴らしい曲で
ホテルで口ずさんでいたら、
従業員が指揮者の先生に、
「日本人がナブッコを歌ってる」と
感激して語ったそうである。

まったく恥ずかしかったが、
それほどの歌なのだな、
サッカーの試合では全員で歌い、
選手を鼓舞するそうである。
国歌よりも大事な曲なのだろう。

その「ナブッコ」を全曲通して、
友人の奥さんの合唱団が
プロオケとともに歌い上げた。
やはりハイライトは第3幕の
「黄金の翼に乗って」である。

奴隷たちの歌声はいまや
世界平和を願う歌でもある。
♬Va’ pensiero,sull’ali dorate♬
歌い出しから心が震える。
歌は人を幸せにする力がある。