霧の朝のピアノ

暑い東京を離れて
那須の山里に来ると
霧がかかっていて
ちょっとばかり肌寒い。

こんな朝には音楽は
クラシックがいい。
それもピアノソナタ、
シューベルトの「幻想」。

弾くのは今は亡き
クラウディオ・アラウ。
ちょび髭のオッサンが
繊細なタッチで奏でる。

シューベルトもいいし、
アラウのピアノも絶品だ。
思わず目を瞑り、
聴き入ってしまう。
ありがとう、霧の朝。