本の「構成」とは?

有名人のことを書いた本ってありますよね。
表紙には当然、タイトルとその人の名前があり、
その他に、「構成」として
違う人の名前が載っていることがあります。
この人はその本の構成者です。

構成者は何をした人かというと、
その有名人にインタビューして
その人が話したように文章を書くわけです。
有名人の中には話の上手い人ばかりではないので、
構成者の文章力がその本の良し悪しを決めます。

有名人が話したことをわかりやすくするために、
話を具体的に調べ直して付加したり、
面白くないような必要のない話を省いたりします。
さらには話が面白くなるように盛り上げたり、
感情が高まるように話を嘘なく変えたりします。

しかし、読む人には「構成」と聞くと、
有名人の話を上手に書いた人とは思わず、
本の編集をした人だと思う方もいます。
そうした誤解を生まないためにも、
本当は「文・構成」とするべきなのでしょう。