保心安油なる妖しい薬
香港の土産だと
保心安油なる
赤い液体の妖しげな
塗り薬をもらった。
ピンクとオレンジの
派手な缶に妙な
オヤジが踊っている
絵が描かれている。
筋肉痛、肩こり、頭痛、
腹痛、関節痛、神経痛、
鼻づまりや虫さされにも
効くというが嘘っぽい。
とはいえ脊椎間狭窄症で
脚が痺れているため
この薬を塗ることにした。
薄荷の匂いが強烈だ。
アンメルシンヨコヨコや
サロンパスローション
トクホンチールの
本家本元といったところ。
成分は桔梗や甘草、独活、
川芎、黄芩、血竭などを
様々なものを抽出して
薄荷油や茶油に混ぜている。
血竭なる成分もあり、
直訳すれば龍の血。
ええ!これで保心安油、
安心が保てる油かよと
どきりとしたが、
竜血樹なる樹の樹液であった。