雲平線と青空

山の家から散歩に出て、
見晴らしの良い所から
下界を眺めてみると、
街は雲に覆われていながら、
雲平線の上部は青空で、
さらにその上は分厚い雲。
雲が上下にまっ二つに割れて
青い空が挟まっている。

雲平線と行っても平らではなく、
細かいギザギザのあるラインで、
青い空に雲が白く輝いている。
青空を挟んでの上部の雲は灰色で、
雨を運んでくるような感じ。
雲平線と上部の雲は果てしなく、
東から西へと大きく広がっていて、
空の雄大さを物語ってくれる。

上下の雲に挟まれた青い空も、
東から西へと長く広がっている。
その真っ青な空の合間を飛びたい。
大好きな昔のプロペラ複葉機で、
パイロットの僕は飛行眼鏡をかけ、
天井を開けた飛行機を飛ばしている。
雲と雲の合間の青い空を悠々と
東から西、西から東と飛んでいく。