チェンのラ・ボエーム
北京冬季五輪のアイススケート。
フィギュアで金メダルを獲った
ネイサン・チェンのショートプログラムは
シュルル・アズナブールが作曲して歌い、
60年代に大ヒットした曲「ラ・ボエーム」。
モンマルトルで暮らす貧乏画家と恋人。
二人は愛し合い未来を夢見ていたが、
食べるものさえなく切なく哀しかった。
「ラ・ボエーム、ラ・ボエーム」
でも二人の心は自由なボヘミアンなのだ。
ネイサン・チェンは「ラ・ボーム」の
甘く切ないメロディに合わせて、
完璧な4回転ジャンプを跳び続け、
綺麗で華麗な円を描くスピンを決めた。
チェンの完璧な演技に酔いしれながら、
アズナブールの歌声を再び聴いている。