シラスちゃん

毎朝、近くの公園で
ラジオ体操をする前に
その公園をぐるぐる回る。
ウォーキングである。

すっかり涼しくなり、
小径には銀杏が落ちている。
潰れて妙な匂いが立ちこめ、
避けて歩いて行く。

小沼には銀色がかった
青鷺がどこかから来ていて、
細い足を冷たい水に浸け、
小魚でも啄んでいるのか。

白いトイプードルの
シラスちゃんがママと散歩、
おはようと声を掛けても
いつもなら知らん顔。

「すみません。この子は
人間より犬に興味があって」
ママはボクらに謝るけれど、
犬なのだから当たり前。

ところが今朝はそばにきて、
背中や首を撫でてあげると
ボクの足にすり寄ってくる。
なつかれるとかわいい。
シラスちゃん、またね!