東混オールスターズ

限りない美しさと
永遠をもたらす響き。
芸術劇場のホールに
澄み渡った歌声が昇る。

東京混声合唱団。
プロの合唱の素晴らしさ。
難曲をものの見事に
最高の音楽にしてしまう。

「東混オールスターズ」。
この日は8人の指揮者で
バラエティに富んだ曲目、
どれも感動の嵐だった。

ラウタヴァーラの
「聖母マリアへの賛歌」。
ウクライナの美しさ、
「キーウの鳥の歌」。

早口言葉がコーラスに、
「トラと信長/竹垣」。
合唱が鐘の音になる、
ラヴェルの「鐘の谷」。

ラストは御年96歳、
田中信昭が指揮する
三善晃&谷川俊太郎の
「木とともに人とともに」。

軽やかに指揮台に乗り、
情熱的に棒を振る。
アンコール「赤とんぼ」も
田中信昭の指揮。
思わず涙が溢れ出てしまった。