ガレット・デ・ロア

那須のパン屋さん、
「クローチェ」のマダムが
Galette des Roirと書く
「ガレット・デ・ロア」という
丸くて平たいお菓子を
お正月にと焼いてくれた。

Cream d’amandeこと
アーモンドクリームが
たっぷりと使われたパイ。
中にはフェーブという
小さな陶器の人形が
隠されて入っている。

諸侯の王、Roiたちが
キリストに謁見した
1月6日の公現祭を
祝して供されたが、
今では家族が揃う
1月中に食される。

家族で取り分けたとき、
キューブが入っていたら
王か王妃になれる。
王は王妃を指名でき
王妃は王を指名できる。
愛の告白となるのだ。

クローチェの
「ガレット・デ・ロア」は
我が家では妻のパイに
フェーブが入っていた。
王妃は私を召使いとして
指名したのであった(泣)。