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坂本龍一の音楽に改めて出逢った、日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会-2024年6月2日

日本フィルハーモニー交響楽団の「作曲家坂本龍一 ~その音楽とルーツを今改めて振り返る」を聴いてきました!
 


恐れずに乱暴な言い方をさせていただくならば、子どもの頃から“当たり前”に存在していた、坂本龍一の音楽。
 
同じ時代を生きてきたはずなのに、身近すぎたゆえ、思えばCDでしか聴いたことがありませんでした。
 
世界的な作曲家であると知りながら、あらためて意識したことがなかったのです。
 
それが今日、こんなふうにオーケストラの演奏で体験して、初めて坂本龍一の音楽に出逢った気がします。
 
こんなに美しかったんだーー。
 
「地中海のテーマ」では、春嵐のような現代音楽の楽章を抜けてメロディを全身に浴びると、まるで高台から凪いだ海を見渡したように、安堵と穏やかな歓喜がわき起こりました。
 
また、「組曲 《波の盆》より『フィナーレ』」では、武満徹とはこんなにロマンティックな曲をつくっているのかと、膝を打ちました。
 
よくソリストやオーケストラが、中々演奏される機会のない曲を発掘して聞かせてくれますが、まさに今日の日本フィルの演奏会は、坂本龍一の音楽を発掘して、出会わせてくれたのだと感じています。
 
 


指揮:カーチュン・ウォン[首席指揮者]
箏:遠藤千晶
ピアノ:中野翔太
合唱:東京音楽大学
ドビュッシー:《夜想曲》
坂本龍一:箏とオーケストラのための協奏曲
坂本龍一:The Last Emperor (映画 『ラストエンペラー』より)
武満徹:組曲 《波の盆》より「フィナーレ」
坂本龍一:地中海のテーマ(1992年バルセロナ五輪開会式音楽)

監修:小沼純一


【ききみみ日記】
★今回で投稿155回目になりました★
オペラ・クラシック演奏会の感想をUPしています。是非お越しいただけますとうれしいです。
現在未UPの、2023年分もこつこつ追加してまいります。
(2022年10月10日~2023年1月15日まで101回分を毎日投稿していました)


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