松本記念音楽迎賓館の最高級スピーカー「TAD」で、小澤征爾さんの演奏を聴く_2024年3月23日
昨日は、松本記念音楽迎賓館(世田谷)で開催された、「小澤征爾さんの残したもの、共に消えて行くもの」というテーマの会に混ぜていただきました。
■過去・現在を問わずリアルな演奏を堪能できる、松本記念音楽迎賓館
松本記念音楽迎賓館とは、パイオニア㈱の創業者である松本望氏の邸宅の一部で、館内のコンサートホールやサロンなどで様々な演奏に触れることができる施設です。
音楽鑑賞の文化の発展に貢献し続ける、「公益財団法人 音楽鑑賞振興財団」の活動に協力する人たちが利用することができます。
四季折々の花が咲く美しい庭園には茶室があり、館内にはピアノ(ベーゼンドルファー)やパイプオルガン、チェンバロのあるコンサートホール。そして、音の再現性の高さで世界中に多くのファンを持つ、最高級のスピーカー「TAD」で音源を楽しむことのできるホールなどがあります。
パイオニアがけん引してきた、日本における音楽鑑賞機器の歴史を学ぶことのできる資料室や、音楽の文献を集めた図書資料室などもあり、子どもたちへの教育に資するイベントなども多く開催しているそうです。
■小澤征爾さんの残したもの、共に消えて行くもの
昨日は先ず2階のホールで、Iさん、Mさん、Kさんがお持ちになった、小澤征爾氏が振る演奏を収めたCDなどを「TAD」で聴きました。
まさに目の前でオーケストラが弾いているような立体的な響きで、例えばストラヴィンスキーのバレエ組曲「火の鳥」では、鳳凰が翼を広げて大空を優雅に飛んで行く姿や、尾の先の煌めきまで見えるようでした。鳳凰の神々しさに畏怖を覚えたのも、音の迫力がゆえでしょう。
「TADの音が聴きたくて」と、横浜から参加されたというNさんのお気持ちもよく分かります。
このホールは1時間ごとに数百円から個人が借りることもできると聞き、いつか私もお借りしたいと心が躍りました。
観賞後は黄金色にほっこり輝くシャンデリアを見ながら階段を下り、1階のレセプションルームでみなさんのお話を伺いました。
日本フィルハーモニー交響楽団のトロンボーン奏者である伊波 睦さんの、実体験に基づくお話はもちろん、参加されたみなさんの自己紹介も大変興味深く、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
小澤さんのご自宅が松本記念音楽迎賓館から近いこともあり、演奏についてのみならず、小澤氏の気さくなお人柄がうかがえる”ご近所さん”ならではのエピソードや、世田谷区の歴史についても聞くことができました。
また、Tさんがお持ちくださったジョージアワインの「MTSVANE(ムツヴァネ) 2021」は、華やかなオレンジにほんのりバニラが香る、まさに春に向かわんとするこの季節にピッタリの味わい!
Fさんに分けていただいたお料理なども、大変美味しくいただきました。
もしかすると、今回のテーマであった「小澤征爾さんの残したもの、共に消えて行くもの」の内「残したもの」には、こういった和やかな語らいや楽しいご縁も含まれているのかも知れません。
文末となりましたが、オープンハートに接してくださったみなさん、参加者全員分の軽食を含む会場準備に始まり、終始きめ細かくフォローくださった公益財団法人 音楽鑑賞振興財団 理事の横田 堯さんに心より感謝申し上げます(≧▽≦)♪
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