パスカル・ロフェ指揮×ジョナタン・フルネル(Pf)×「N響名曲コンサート2024」_2024年9月9日
9月 9日(月)はサントリーホールで、NHK交響楽団の「明電舎 presents N響名曲コンサート2024」を聴いてきました。
指揮はパスカル・ロフェ。ピアノはジョナタン・フルネル。当日行って驚いたのですが、今ミスは葵トリオの小川響子さんでした!
葵トリオの一体感や、一音を発すると空間全体がうねる豊かな音。さらに楽器を持った瞬間に小川さんご本人の印象と、その場の空気がガラリと変わるところがとても好きです。
そのため、オケの中にお姿を見つけたときはとても嬉しく感じました。
どの曲も素敵でしたが、フォーレ/組曲「ペレアスとメリザンド」は、個人的に感慨深いものでした。
というのも、2022年7月に新国立劇場でドビュッシーの同題オペラを聴き、染みるほどに美しい音楽に対して、官能というには私にとり生々しすぎる濡れ場の数々に率直に、嫌悪感を覚えずいぶん閉口していたのです。
今回は音楽だけに集中して聴いたことで、郷愁を誘うような切なく美しい感動を得ることができました。
ドビュッシー/交響詩「海」は、まさに海が様々な表情とともに目の前に広がる音楽でした。
今年はありがたいことにGWも夏もお休みを取れていないので、音楽を通して海を体験できてよかったです。
個人的にうれしかったのは、ジョナタン・フルネルがアンコールに弾いた、オーケストラ版の「子供の領分」-「ゴリウォーグのケークウォーク」。
茶目っ気のある可愛い音楽がめちゃくちゃ楽しくて、つい踊り出したくなる演奏でした。
「子供の領分」は大好きで、一時期は文字通り朝から晩まで聴きじゃくっていました。とりわけ「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」が大好きです。
幕間に楽しんだ響のハーフロックも含め、楽しい時間が持てたことに感謝します。