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あなたの知らない福井弁の世界vol3

 普段、当たり前のように使っている方言。生まれ育った場所だからこそ気兼ねなく話せる言葉なのかも知れません。その一方で他県の人が聞くと『何と言っているのかさっぱりわからない』というようなことや、同じ言葉でも別の意味を持つ言葉だったということがあり、新たな発見となることも…。
私たち福井県民が日常的に使う”福井弁”にも似たような言葉がありますよ。

 その一つが今回紹介する「くどい」です。一般的には「しつこくて嫌味な感じがする、どぎつい感じがする」というようにわずらわしくて遠ざけておきたい様子を意味する言葉として使われているかと思います。しかし、福井弁では『塩辛い』・『しょっぱい』という意味で使われています『ほんなくどいもん、からみで食べられんざ』(ご飯がないと、その塩辛いものは食べられない)という具合に使います。もちろん”しつこい”という意味でも使う時があります。いわゆる<ダブルミーニング>を持つ方言のひとつですね。

一般的には「しつこい」という意味のくどい。福井県では「塩辛い」との意味もある

 福井県は町単位で方言が強い所、弱いところがあります。人によりますが最近では、山間部などの田舎のほうでも、小中学生などは比較的、訛りが弱いお子さまたちも増えているといいます。YouTubeやテレビの影響もあるのでしょうか。若い世代には”訛ることが恥ずかしい”という人もいるようですが、どこか「寂しいな」という思いもありますね。時代なのでしょうか…。

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