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大きな猫

いつもより早くベッドに入る

それまで大きな猫に拘束されてた

トイレもお風呂もついてくる

私に依存し、束縛する

少しでもよそ見をすると

拗ねるから

タチが悪い 

家にいながら緊張する

自由がない

でもようやく、大きな猫は部屋に戻った

静かで真っ暗な部屋で私は眼を閉じる

大きな猫の干渉を受けない貴重な時間

この現実に

時々、壊れそうになる

「消えたい」

そう聞こえないように呟く自分がいる

心が弱る

感情が、平坦になり、

哀と虚無感だけになる

楽しい目標なんてない

毎日働いて

大きな猫を生かすことが

私の目標







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むんちゃん
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