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企業が人を惹きつける4つの要素

THE TEAM 5つの法則で紹介されていた法則を、順番に取り上げてきました。

今日は最後5番目、Engagement(共感創造)です。

この章では、エンゲージメントを高める4Pというフレームワークが登場しました。

その4Pとは、

Philosophy(理念・方針)
Profession(活動・成長)
People(人材・風土)
Privilege(待遇・特権)

を指します。

要は、企業が人を惹きつける要素は、このいずれかに分類されるということです。

そして各企業は、自分たちはどの要素をもってして人を惹きつけていくのか、戦略的に実行していく必要があります。

もちろん全部の要素が大切なのは言わずもがななんですが、企業のリソースも有限なので、どこかに集中的に投下しないと全部が中途半端になってしまい、結局なんの魅力もない企業になってしまう危険性があるからです。

本中で紹介されていた例としては、マッキンゼーはProfession(活動・成長)の魅力で束ねています。

『若いうちからバリバリやって成長してぇー!』みたいな感じですね。

リクルートはPeople(人材・風土)です。

本中では『魅力的な先輩がいたから』という入社理由が多いことを挙げていました。

あとディズニーなんかは典型的なPhilosophy(理念・方針)ですね。

給与や職種、一緒に働く人などというよりも、とにかくあの『夢の国』の空間にいたいという人が、確かに働いてる人のなかには多いような気がします。

・・・

そして、どの魅力で惹きつけるかによって、一長一短ではないですが、そこからのエンゲージメントをキープする際には、気をつけるポイントが違います。

Profession(活動・成長)で魅力づけする場合は、どのような仕事をどの程度任せるかに、気を使う必要があります。

その一方で、業務に直接関係のないコミュニケーションコストは削減できる傾向のようです。

逆にPeople(人材・風土)で惹きつける場合は、コミュニケーションコストの投下は必要ですが、どのような役割、職種なのかに関してはそれほど神経質になる必要がありません。

そんな人がいる環境に魅力づけされているので、細かい役回りなどはそれほどメンバー側も気にしないからです。

Philosophy(理念・方針)型は、こちらもどのような役割なのかということ自体にはそれほど意識が向いてるわけではないですが、個々人の活動がチーム、ひいては会社の意義とどのように接続されるのかについては、とても重要になってきます。

『会社のためならなんでもやります!だから自分のこの仕事が、会社にとってどのような意義があるのかを教えてください!』って感じでしょうか。

ちなみに最後Privilege(待遇・特権)に関しては、具体的な企業例も気をつけるべきポイントも、本中で書かれてませんでした。

別に待遇や特権で惹きつけること自体は悪いわけじゃないですが、具体的な企業名を挙げると角が立ってしまうかもしれないという、筆者の麻野さんの配慮かもしれません。

気をつけるポイントも、そのまま待遇を良くして特権をあげることくらいですかね。

・・・

という感じで、企業が人を惹きつける要素には

Philosophy(理念・方針)
Profession(活動・成長)
People(人材・風土)
Privilege(待遇・特権)

の4つがあって、そのエンゲージメントを保つ際には、それぞれ違った気をつけるべきポイントがあるよという話でした。


これでABCDE、チームを束ねる5つの法則をコンプリート!!!


▼Aim(目標設定)に関するnote


▼Boarding(人員選定)に関するnote


▼Communication(意思疎通)に関するnote


▼Decision(意思決定)に関するnote


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藤本 健太郎 / 編集者
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