自分をもっと深く知ろう、自分にもっと目を向けよう
みんな違う!本当に!
ホメオパシーの通訳をしながら、S先生のされる質問への患者さんの答えに何度驚いたことでしょうか。
タートルネックの服はどうですか?
絶対に着ません。
なぜなら、息ができなくなるように感じて苦しいからです。
首周りが空いた服でないと耐えられません。
!
タートルネックの服が好きな私はそんな感じ方する事もあるんだ!と本当にびっくりでした。
どんな時に自由を感じますか?
この質問へは忘れられない答えがあります。
海の中から上を見上げて、太陽の光がきらめいているのをみる時です。
この質問にすぐに答えが出たのも去ることながら、そんな時に自由を感じるという感性にも感じ入るものがありました。
(ちなみにこの方のレメディはイルカでした!ぴったりと感じました。)
質問ひとつとっても、患者さんから同じ返答が返ってくることは少なかったです。
私が時計の音がカチコチ鳴るなかでは絶対に眠れない、と言うと、
眠くなる人が多いんだよ、とS先生が教えてくれた時にも本当に驚きました!
人が私とは違う好みを持っている、そして私が思いもよらない全く違うものかもしれない、という視点を得れたのは本当に大きなものでした。
それぞれの感性とその強さ
食べ物の味にとても敏感な人、電磁波にとても敏感な人であったとしても、痛みには非常に強かったり、人が大好きで社交的で疲れにくいということもありました。
何を言われても気にしない、周りの人にどんどん進言していくという人でも、小説が大好きですぐに涙してしまう、ということもありました。
全てのことに鈍感な人も敏感な人もおらず、それぞれ感じるものが違いました。
自分に目を向ける質問
ホメオパシーの診察は初診では2時間ほどかけて様々な質問をします。
きっと自分に対して向けたことのない質問が大半でした。
ホメオパシーの診察での質問は、レメディを探すためにあなたはどんな人かを知るためのものでしたから、自分を知るためにとても有意義なものでした。
私はそんなことを感じていたと初めて知った、とおっしゃっていたり、自分が何に困っているのか初めてわかったという方もいらっしゃいました。
自分のことを知るというのはとても大切なことです。
内観や内省とも言う言葉がありますが、自分に目を向けて自分を知ることは、何が自分を幸せにしてくれるか、どうしたら幸せになれるかわかるということだと思っています。
例えば私は、あまり甘いものが好きでないのですが、ついつい人気のあるもの、美味しいと謳い文句のあるものだと買っていました。
でも、甘いものが好きでないので、食べてもそんなに美味しく感じず、さらには気分の悪くなってしまうことがほとんどでしたが、自分が甘いものが好きではないなんて気がついていませんでした。
ホメオパシーの診察で、どんな味が好きですか?と質問された時に、
私は酸っぱい食べ物、苦味がある食べ物が好きだということに気がつきました。
どんな味が好みなのかということさえ、自分で意識していなかった!とびっくりでした。
今、話題の!とか、人気ランキングナンバーワン!とか、弱いのはきっと私だけではないと思いますが、本当に自分の好みなのか?というのを考えてみるようになりました。
巷で流行っているから、みんながこれがいいというから、あの人が使っているから、というものがあなたにも合っているかどうかはわかりません。
みんながいいと感じていたとしても、あなたには合わないかもしれません。
時にみんながいいと言っているというフィルターがかかると、自分に合っていないサインを無視してしまうこともあります。
大好きだから、合わないとは思いたくないということもあります。
ほんとうに自分に注意深く目を向けることが必要になります。
自分に目を向けると見えてくる
私は蕁麻疹がひどかったことがあります。
病院に行ってもどうして出るのかわからず、どんな時に出るかと言うのには意識が向いていませんでした。
毎回、全身痒くなって掻きむしってひどいみみず腫れになっていました。何年も何年も。そのため、自分が蕁麻疹に困っているという意識さえ、もはやなくなっていました。
ホメオパシーの通訳をするようになってから、自分に注意を向ける気持ちになってしっかりと自分を観察してみました。
不規則と思っていたのが、いちばんひどく蕁麻疹がでるのはお風呂上がりに新しい服を着た時、もうひとつ化繊の服を着ていてさらに汗をかいた時と気がつきました。
そうしてやっと、もしかして洗濯洗剤が合っていないんじゃないか?と思い当たりました。
石油由来の合成界面活性剤を使っている洗剤から、自然由来の洗剤に変えたところ劇的に蕁麻疹が減りました。化繊の服も着ることをやめると、もっと減りました。
それまでにスキンケアやシャンプーは気をつけていたのですが、洗剤までは意識が向いていませんでした。
悩んでいる症状があれば、どんな時に悪化するか?どんな時には良好か?
それに意識を向けるだけで、解決策が見えてくることがあるかもしれません。
そうすれば何か対策が取れることもあるでしょう。
合う合わない
どんな食べ物が自分に合うかどうかもぜひ、注意を向けてみてください。
この食べ物を食べると元気がでるな、これを食べると胃が痛むな、しんどくなるな、痒みが出るなというのが意識すると結構あったりします。
ぜひ、元気が出ると感じられる食べ物を!
巷でこれが健康にいいと言われると、すぐに売り切れたりしますが。
本当に「あなたの」健康にいいかどうか?意識してみてください。
それを知るには、いろいろと試してみることをお勧めします。
身体にいいと言われている玄米でも、胃に負担になってしまう人もいますし、とても良く合ってこれまで以上に元気が出る人もいます。
タンパク質が多く必要な人もいますし、あまり必要としない人もいます。
それはあなたの身体がどんな身体なのか?によるものですから、それがわかるのはあなたしかいません!
ぜひとも注意深く自分に目を向けて、変化をみて、唯一無二のあなたの一番の理解者になって、しっかりケアしてあげてください。
みんな違ってみんないい。だから、誰よりも自分を知ろう。
私たちみんなが違っているという理解は私にとっては、みんな違うことを尊重しよう、という意識につながりました。決めつけることなく、相手の好みを知ろうと思うようになりました。それでもまだまだ人を決めつけてしまうこともあります…。
そして、自分のことがもっともよくわからないものです。
自分を深く知ろうとしていると、時に自分に対してびっくりすることもあります。
それでもより自分を理解して、その私を誰よりも尊重することをしていくと、だんだん自分を大切にできるようになってきました。
S先生がよくホメオパシーの診察でしていた、自分へ目を向けるのに役立っていた質問をいくつか、次回は紹介したいと思います!
火曜日と金曜日の午前中にUPします!