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10.DX現場担当SIerとして社会人を3年経験した若手から見えた日本社会の姿

入社3年目になりました

社会人になって初めてわかる事が沢山ありました
社会に対して感じたことを、思った事を今日は綴りたいと思います

日本全体がブラック企業体質ではないか

最近では、在宅勤務やフレックス勤務などが増え、
以前よりは選択肢が増えてはいますが、

でも、期待をしているほど、
柔軟に使えないというのが実態です

自分が働いている会社は、お客さんが製造業の為、
まだ好きに休みを取りやすいですが、

銀行に勤務している友人等の様子を見ると、
ゴールデンウィークやお盆、クリスマス、
年末年始、祝日近辺といった
皆が休みたい所の有給は、
先輩が優先して取得する為、
若手は好きに有給を取れないという話を聞きました

その話を聞き、有給を取る順番が先輩順なんて、
中学校の部活の話の何か間違いではないかと、
耳を疑いました

また、皆一様に同じ時間に就社し、
フレックス時間を取れないと
一般企業の別の友人から聞きました

マネジメント目線では、
皆が同じ時間に出勤して、
同じ動きをした方が、
一見、組織として効率的に思えます

でも、組織を構成している個人レベルに視点を移すと、
その人にあった環境で動いた方が効率的に働け、
結果として、組織全体の効率が上がるとも考えられます

また、働き続ける事が難しいと感じる環境であれば、
その会社を離れるリスクもあり、
結果としてせっかく育てた人員をみすみす手放す事に繋がると思います

また、個人が好きに動くと、
マネジメントしにくくなるのであれば、
そういった仕組みを作ればいいと思います

朝礼の内容を電子掲示板として周知したり、
メールで周知したり、
いくらでもやり方があると思います

従来のやり方を変えて工夫をしようと考える事もなく、
口頭で済まそうとするから、
全員出社していないと連絡事項が行き届かないという
おかしな事態になるのだと思います

皆がそうしているから、昔からそうやっているから、と
自分の頭で考えることをやめて、
決められたとおりに動いている社会人の多さに、
感情の無いロボットや、
もはや奴隷の様にも見えて来ました

効率の悪い働き方で、長時間残業になり、
いつも疲れており、
同調圧力から、皆に気を遣いすぎて、感情は死んでおり、
ビジネススマイルの目が笑っておらず、

自分が気を遣っているのだから、相手も気を遣って当然と、
皆で我慢比べをしている様に自分には映ります

電車が定刻に来て、
いつでも飲み物や食べ物を24時間購入する事ができて、
安い値段で美味しいご飯が食べられて、
安い値段で行きと届いたサービスが当たり前で、

サービス対価に見合った金額を払ってない癖に、
少しでも気になる所があれば難癖を付けたり、
お客様は神様と謝罪を要求したり、

日本の便利で、快適なサービスを享受できる裏腹で、
社会の奴隷になっている人が大勢いる現状を知りました

頑張る事や苦労する事は当たり前で、
頑張ると個人に何か対価が与えられるわけでも無く、
頑張りに対して賃上げやより多くの給与を求めようものなら、
お金に目が眩んでいると捉えてられる事すらあり、

嫌だと言えばわがままだと非難を浴びたり、
村八分にされ、
とにかく社会の為に奴隷となって、
働くしか無いのが日本の社会人なのかなと感じました

週5日、最低8時間、必要があれば、寝る間も惜しんで残業できる人、
組織にとって都合の良い人以外、社会にはいらないのでしょうか?

今後ますます高齢化が進む中で、
介護をしながら働く人が増えてくると見込まれます

そんな人材、どの位いるのでしょうか?

子育てや介護で、今まで通りフルで働かなくても、
仕事を辞めるのではなく、
40%でも細く長く働き続けられる社会にいつになったらなるのでしょうか?

いい大学を出て、良い会社に入ったら、
幸せな未来が待っているという、
皆が同じ幸せパッケージを求めるよう子供に教える様は、
もはや一種の信仰宗教なのではないかとも思えて来ます

また、労働基準法や終身雇用が原因で、
組織に新陳代謝は無く、
仕事をやる人とやらない人がはっきりと分けられます

やればやるだけ仕事は集まって来るのに、
大して成果は変わらない

効率よく仕事をこなして残業をしない様にしても、
仕事が遅くて残業をしまくっている人よりも給与が安くなるという
おかしな構図も存在します

日本企業のサラリーマンをするならば、
頑張らず、ほどほどの働きをしておくのが一番賢いと知りました

”窓際族“と揶揄されていますが、
本当は1番自分の身を守りつつ、
頑張らずに毎月定額の給与を貰えて、
最も賢い社員なのではないかと
社会人になってから見る目が変わりました

仮に評価されて、
マネジメント側へ出世をしたとしても、
収入はさほど上がらず、
仮に上がっても税率は上がる為、
額面だけ金額が上がり、
手取りはほとんど変わらない状態になります

それなのに仕事の量と、責任だけ重たくなり、
経営者から丸投げで仕事が降り、
社員からも適当に投げ返され、
マネジメント側に回る事は損だと思えてなりません

出世したくない社員が増えたというのは、
当然の結果だと思いました

自分が社会人になって、
日本のサラリーマンの働いている姿を見て、
頑張った先になりたい姿が1つも無いと思いました

女性雇用問題/少子化問題

働いてみて、
社会問題の1つである女性雇用問題や、
少子化問題について、
現在の状況に納得がいきました

出産をした場合、
かなりハードモードな人生が待っている可能性があります

家に帰っても、家事や育児で、いつ休むのか?

実際に働いてみて、
独身で悠々自適に暮らした方が、
気楽だという考えの人がいることに十分頷けました

子供を産んだ場合、
教育をしっかりしようと思うと、
仕事をしながら働くのは、
今の働き方との両立は到底無理だと感じます

女性がバリバリ仕事をこなそうと思うと、
体力的にも、精神的にも
きつい部分があるのが現状だと感じます

また、十数人で高齢者1人を支えていた時代から、
1人で1人を支えるとなると、
手取りがさらに減り、教育代を捻出するのは、
かなりきついものがあると感じました

活動している大半を仕事に奪われて、
何の為に生きて、働いているんだろうと、
だんだん思って来ました

組織の良さを知った

組織で生活していると、
自分が駒の一つのような気がして、
誰でも代えがきくと思うと、
非常にやるせ無い気持ちになった頃もありました

けれども、フリーランスで働く場合を考えてみて、
自分の弱い部分は、それを強みとする人と手を組めば、
補完し合うことができるという良い点がある事にも気付きました

顧客の獲得も、会社の信用や、これまでのつながりで、
新規に開拓する必要もありません

組織の非効率な部分や、悪い面に対して、
不要なプライドや正義感を捨ててしまえば、
組織で働くのは、
かなり楽な部分があると思いました

また、クレジットカードが作れたり、住宅ローンが組めたり、
会社員でいる事の信用は
かなり社会では大きということを感じました

今の状況を見て、
会社員は良い環境とは今は思えませんが、
人材がきちんと揃い、
意欲的な社員が多い環境であれば、
必ずしも組織で働く事が悪い事ではないと知りました

会社員はダメで、
フリーランスや企業が素晴らしいという
二極化した最近よく聞く風潮は、
ちょっと違うにではないかと思いました

日本のDXのメインは意識改革ではないか

最近、よく耳にするDXですが、
デジタル技術を活用して、
これまでにない価値を生み出すことと、
言われていますが、
これは意識改革がメインではないかと個人的に感じていました

Sierとして働いていて、
お客さんと話をしていると、
今までの業務の流れを踏襲するような、
デジタル化をしようとされる場合があります

けれども、よく観察して、整理をすると、
さほど意味のない作業や、
社内で情報共有ができていれば、
不要な作業が散見さられます

なぜ続けているのかと聞くと、
昔からやっていたから、よくわからない、
誰々さんなら知っているんじゃないと、
なぜ自分達がその作業をやっているのか
意図が分からずにやっている方が多い事に
呆れるに近い感情で、驚きました

こういった部署を跨いだ全社的な改革の場合、
自分の部署だけでは全く費用対効果がない場合もあります

それでも、これまでのやり方をデジタルを活用する事で、
全社的にはもっと良くなると、
協力して貰う必要があります

なかなか、業務が多忙過ぎて、協力して貰えなかったり、
過去協力したら痛い目にあってトラウマになっている等、
現場の状況は非常に厳しいと感じました

自分の仕事は、
デジタルを活用して、DXを推進するというよりも、
ITを導入する社員の同意を集める為に
必死に呼びかける活動がメインの様な気がしました

また、仮に業務が忙しくなかったとして、
どれだけの人が協力をしてくれるのだろうかという事は疑問に感じました

何かITは怪しいもので、
よくわからない物を使いたくない、
やり方を覚えたくない、
今平穏に暮らせているのだから
余計な変化をしないで欲しいという意図が
客先の現場ユーザから垣間見える事がありました

海外はどうかわかりませんが、

日系企業のDXは、
デジタルを活用する以前に、
ITで何ができるか、
恐れている変化はまやかしであると
まずはトラウマ克服のカウンセリングを行うという
意識改革が喫緊の課題であり、
1番のキーポイントだという印象を受けました

そもそも、海外にDXという概念自体あるのだろうか?
もう既に当たり前に実行してそうな気もします

子供への教えと矛盾する事が多い

嘘をついてはいけない、
いじめはいけない、
周りの人を大事にしましょう、
挨拶をしましょう、
勉強はしっかりしましょう、等
子供に対して、さまざま大人は教えて来ます

けれども、社会人になって、
いろんな大人を見て見ましたが、
教えている側の大人が実践できていない人が多い、と感じました

大人でも、
年齢だけ重ねただけで、
精神的に成熟した人は少ないことを知りました

平気で嘘はつくし、
親会社と子会社同士で半ばいじめのような行為もあったり、
どこ大学出身だとか、
今では無く、過去の栄光でマウントを取り合ったり、
出世したいとか、
認められたいといった、
不要なプライドをさっさと捨ててしまえば、
こういう欲望や争いなんて、
すぐに無くなりそうな気がしますが、
恐らく難しいのだろうなと感じました

良い子であれという教えは、
子供の為なのか、
扱いやすい社会も奴隷を作る為なのか?

陰謀論的な発想が、自分に中に浮かんでしまいました

契約の重さ

理系の勉強ばかりしてきて、
契約や法律と言った勉強を怠ってきたツケですが、
たった紙切れ一枚の契約は、
非常にに重たいということを知りました

何か大きな失敗という事も特にありませんが、
内容をしっかり読んでみると、
このままサインすると危ないものもありました

言葉の使い方や、
契約内容を精査する重要性も知りました

特に保険会社や携帯通信会社など、
数字マジックでとてもお得そうに見せている
半ば詐欺の様な書き方をしている契約説明内容が多い事にも気が付きました

可愛げが無かったせいか、
なぜか自分は一度も声を掛けられなかったのですが、

新入社員でわからない事をいい事に、
会社の出入り口で出待ちしている保険のおばちゃんに、

ろくな内容の説明もせずに不要な保険を
沢山契約させる詐欺まがいな行為を、
平気で若者にしでかす汚い大人が多い事を知りました

便利さと出世は必ずしも“善”なのか?

日々便利さを求めて、
テクノロジーを駆使していますが、
便利になってもさらに上を目指すというのは、
際限がないような気がします

携帯電話の登場で、
これまで会社の固定電話でしか連絡できなかったのが、
個人に連絡できるようになったそして、
チャットを送ることができる様になった

もう、ここまで来ると、
不在でした!という言い訳では逃げられないんですよね(笑)

利便性を突き詰めて行っても、
次の悩みが出てくるような気がします

また、便利さと同様、
疑いなく出世は善い印象がありましたが、
社会人になってみて、
そんなことはないなと感じました

仕事的に、学校の学級委員や
ひどい場合は、罰ゲームに近いと感じました

さほど、行使権がない割に、
面倒な取り纏めだけは任される

お給料が上がる事はあっても、
上司と部下の板挟みになり、
メンタルだけがやられそうだと
側から見ていて感じます

若者の出世欲がないというのも、頷けました

社会の常識や、
皆が口を揃えていう事を、
一度疑って、自分の頭で考える重要性を
社会人になって強く感じました

最後まで、お付き合い頂き、ありがとうございました
皆さんは、社会人になって、どんなことを感じましたか?

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