「書く」をどう評価するか


1 はじめに


書く活動が表現活動の核となります。

その活動をどのように評価するか。

これまでの積み重ねで出来上がったものをまとめました。



2 評価を可視化



指導と評価は一体化されます。

その指導がどうだったのか。

子どもにどのような力が付いたのか。

それを評価する訳ですが,成績として子どもに還元される以上,評価者だけがその項目や評価の観点を知ってというのはいかがなものでしょうか。

私は,評価をするのであれば評価者の評価の観点やつけたい力を見核に示すべきであると思います。

しかし,実際にはかなりの手間がかかりますし,わかるように示すのは簡単ではありません。

そこで,どのように子どもに示していくことができるのか実践と共にまとめました。



3 観点を立てる



子どもに文章を書かせるときにも観点を立てさせますよね。

それと同じように,評価にも観点を明確に見えるように示してやりましょう。

例えばざっくり言うと,単元でつけたい力を条件付き作文で評価します。

条件を三つ満たせていたら A

二つ満たせていたら B

といった具合です。

文量などもこだわりたいところですが長ければよいというものでもありません。

むしろ,短くまとめることの難しさもある程度書くことに慣れてくると感じてくると思います。



4 実例



中学校一年生での定番教材「アイスプラネット」での書く活動のワークシートを案内します。

流れとしては,登場人物の心情を捉えさせることと,手紙の書き方を学んでいかせるということに重きを置きました。

この物語では,外国に行ったおじさんから手紙が届くのですが,おじさんが伝えたかったこと,僕が感じたこと,それを手紙の書き方を守って僕になり切って返信の手紙を書くという活動です。

そのため,ワークシートの書く活動の部分は便せんのようになっていますが,原稿用紙バージョンもありますのでご入用でしたら差し上げます。

もちろん,評価者にも生徒にもどのような観点で,さらに自分のワークシートがどのように評価されているのかが分かるようになっています。

教材研究のお手伝いになればと思います。

よろしくお願いします。

ここから先は

0字 / 1ファイル

¥ 100

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?