国語科の授業を他教科とデザインする

1 はじめに



学習において最も大きな効果を発揮するのは,学ぶ意義を理解して取り組んでいるときです。
楽しい,意味があるから学ぼう。理想的ですね。
国語科で学んだことが他の教科でも生きてくることを念頭に授業を進めることはそのきっかけとなります。
国語科は,学習指導要領においても全ての強化活動の核であることを示しています。
そこで,カリキュラムマネジメントの視点での授業構想をまとめました。


2 美術と国語のコラボレーション



国語で学んだことを美術で生かそう。あるいは,総合とも絡めていこう。
カリキュラムマネジメントですね。
総合的な学習の時間が絡んでくると,学校の特色を最大限に生かすことにもつながりマスが初任者や異動したばかりだと取り組みにくいかも知れません。
まずは,教科と教科をつなぐ視点で見てみましょう。
例えば,鑑賞文を読む活動や,書く単元があったとします。
これを,国語科の教材だけで取り扱うのはあまりにももったいないです。
国語の教科書に取り挙げられているものは,それはそれで文書の構造の勉強になったり,観点が的確に示してあったり,筆者の工夫を学ぶことが出来ます。
ただ,そこには日常生活との関わりがありません。
ともすれば,子どもはその単元で何を学んだのかが見えてこず,ただ教材を読み取っただけにもなりかねません。
せっかくなら,美術科の先生と連携を取って,子どもの作品をとりあげましょう。
そこで,教材で学んだことをいかし,観点を立ててたり,論の展開を意識して鑑賞文を書く活動を設定しましょう。
たワークの問題を解いたり,教科書の参考資料を取り扱うのとはまた違った様子で見ることが出来ます。
さらに,総合的な学習の時間と絡めることが出来れば,その鑑賞文をもとに作品から代表のものを商品化したり,出展したり,オリジナルグッズを作ったりなど,学校の特色に合わせたものも出来そうですね。
このように,カリマネの視点を持っていれば,音楽の授業との関連を図ったり,文法の学習で英語科との関連も工夫次第では可能です。
英語の学習と国語科の学習のつながりが見えてくることで意欲につながることもありますし,各教科で収まらないことは相乗効果を生みます。


4 おわりに



他教科との連携というのは壁があるように感じますが,良い雰囲気の職場であれば,授業の様子を話をしたり,子どもの様子を話したりすることがよくあると思います。
職場での人間関係,大きいですよね。
結局は先生同士がつながって協力し合えるかというところが大きいです。
ぜひ,良い人間関係で共に子どもたちの成長に関わっていきましょう。

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