見出し画像

自由が丘パン歩き① 【東京女子大生のんびり春休み】

1.夏休みの自由研究とノーベル賞の話

このnoteはひたすら私が独り言をダラダラ話しながらパン屋さんを巡るだけの単純なものなのですが、最初に少しだけ自由研究の話をさせてください。
小学生の頃は、夏休みの自由研究が一番苦手な宿題だったんです。
研究という言葉の壮大さに面食らって、一介の小学生が研究だなんて大層なこと一体どうすればいいんだ。。。ノーベル賞は取れないし。。でも私のプライドにかけて生半可なものは許されない!みたいな

でも今考えると、学校周辺の公園の分布とその利用者層、各種遊具の有無とか人気ランキングとかそういうのやれば良かったな。
ここの公園は近くに面倒くさいおじいちゃんがいるから鬼ごっこと球技はしないほうがいいよ、とか。1ヶ月くらい教室に貼ってもらえそうです。
他はなんだろ、
夏休みやって楽しかったこと20選!〜おすすめの休日の過ごし方〜
例)卵をお酢につけて殻のカルシウムが分解される経過を観察するの日課としておすすめだよ、とか。
この日課はシュールすぎ?あとは、

近所のパン屋さん巡り報告書!!


ということで、家から電車に揺られること数分、パンの激戦区マダムの巣窟自由が丘を散歩するのが最近の趣味です。

2.不可侵領域と白子のソテーの話

自由が丘マダムに恐ろしさを感じるのは私だけでしょうか。
質のいい生活を営んでいるという自負とプライド故なのかな、そんな彼女たちの絶対領域を決して侵してはいけないという危機感が感じさせる恐ろしさ。

それはさておき、パン屋さん巡りをする日一日の段取りを説明します。

①朝起きて11時ぐらいまでゴロゴロ
②自由が丘の中華屋さんでお昼
③食べログで見つけた良さげなパン屋さんをとことこ梯子

お家に帰ったら孤独のグルメかNetflixで気になるドラマを観て、夕方になったらスーパーに行って夜の晩酌の買い出し。
果物と、目に付いた海鮮と、チーズの買い足しをします。(家には平均8種類程のチーズを常にストック中)
最後にKALDIかローソンに寄ってワイン買ってたらもう幸せへのゴールデンロード!!
ワインやっぱ重いなと思いながら帰り道をルンルンで歩いています。そしてお家についたらドラマの続きを観ながら晩酌。

因みに、スーパーで海鮮を買うのは、調理せずとも賑やかしい華やかな食卓になるからです。
お料理なんてしていられません。私には観なければならないドラマがあります。
でもちょっとやる気のある日に、白子を買って白子のソテー作ったんですよね。あれは美味しかったな。焼くだけだし。
でも白子の水分取りが甘かったからなかなか焦げ目がつかなくて、火が通り過ぎちゃいました。
小麦粉をまぶすのを面倒くさがって、しなかったのがまずかったのかな。
カリトロ白子ソテーが作れるようになるの、今白子シーズンの目標です。

3.パンの密度推定とフレンチバルの話

因みにパン屋さんに行く前に中華を食べる理由は、空腹でパン屋さんに行くとパンを買いすぎちゃうから。
あんなにふわふわで、何割が空気なのかも分からない代物、それが自分の胃袋に与える影響なんて誰に想像できません。
ベーグルとかならまだしもクロワッサンなんて綿あめよりも密度が低いんじゃないかしら?

という訳で記念すべきパン屋巡り1件目は、

小麦粉屋さんであることを疑うほどお惣菜系のパンのお惣菜が美味しいお店

C'EST UNE BONNE IDEE

です。因みに店名は、フランス語でそれはいいアイデアだね!って意味。セテュヌボンニデーと読みます。フランス語の店名、読めないがち

前自由が丘で夜ご飯を食べた日、予約の時間までちょっとあって友達と自由が丘散策してたんですけど、その時にここ寄ったんですよね。時間が時間だったからキッシュしか残ってなかったんですけど、でもそのキッシュがほんとに美味しくて!サーモンとほうれん草のキッシュだったかな、多分ここのお店は自由が丘にフレンチバルを出店して、中身のサーモンとほうれん草だけを

サーモンとほうれん草のクリーム煮 1,300円

とか言って出してもやっていけます。クリームとサーモンの旨みがパン屋に期待するそれじゃなかった。
サーモンから滲む、あの、オレンジみを帯びた脂ってなんであんなに美味しいでしょう。青魚の脂とも違うサーモンのあのあぶら。美味(後で調べたら、キッシュのレシピはフランスの有名なパティスリーにインスパイアされてできたそうです。お店の常連にフランス人のパティシエさんがいて、メニューを改良したりしてるみたい。どうりで、どうりで美味しい訳です。)

4.つまみ食いとフレッシュなバターの話

でも今日は、パン巡りとして正式にお店に出向いています。午前中だからパンがたくさんある!
買ったのは、あんバターとクロワッサンと、生姜の入った硬いパンと名前に惹かれて買った自由が丘バケット。

これこそ醍醐味!!帰り道のつまみ食いは、あんバターにしました。
あんこがまたまた美味しいのよ〜
Instagramに、素材に拘ってると書いてあったけれど、それ以上にあんこにコクがあるなと思ったんですよ。それで調べてみたら、どうやら使ってるお砂糖が違うらしい。お砂糖のコクが正体でした。

そしてお家に帰ったら、コーヒーと共にクロワッサンです。サクッとしてる割に中はふわふわで、そんなにボロボロしない!そしてバターの甘みが!!
クロワッサンはバターを食べる食べ物だと思っています。
小麦粉の芳醇なかおりにバターのフレッシュな美味しさ!軽やかで爽やかなバターのコク!感動しっぱなしだな、これは。

5.フライパンと慶応生の話

最後は、これが一番楽しみな夜の晩酌です。
かの自由が丘で、自由が丘バケットだなんて。そんな啖呵を切っていいのだろうかと少し老婆心を感じながらも買ったバケット。
でもやっぱり美味しい〜!
名前に負けない味がします。細身でカリカリで、小麦粉の味が美味しい、なんか、複雑な味。そしてむちむちもぎゅもぎゅ。
パンの味がしっかりしてるから、ブルーチーズを乗せて食べても全然負けないです。
ブルーチーズと因縁のライバルだったんじゃないかってくらい対等にやり合ってます。フライパンで焼いてカリカリにしても美味しかった。

パンを焼く話ついでに、我が家の調理器具事情を少し。
私は一人暮らしなので、キッチンの設備が乏しくレンジもトースターもありません。全て一人暮らし始めたての時に買ったフライパン1枚で執り行っています。
渋谷のいいとこで買ったフランス製のお高いフライパン。
この子は慶應生くらいなんでもできるので、加熱という調理に関しては全ても彼に一任しています。
お湯も沸かすしパンも焼く、冷たいお惣菜はあっためるし煮物も焼肉も担当します。マルチに、活躍中。
さながら顔が良ければ要領もいい、勉強もできるし運動もできる、親が太けりゃ彼女も可愛い慶應生みたいなフライパンです。

6.忘れそうな話

そして!生姜の入った硬いパンも美味しかったです。
赤ワインでちょっと酔った時に、思い出したように食べたんですよ。そういえば袋にまだなんか入ってる、みたいな。
だからどんな味のパン買ったかすら覚えてなくて、齧ってみてもまだ記憶になくて、あれ?りんごの甘く煮たやつ入ってる、こんなパン買ったっけ?って2回咀嚼したタイミングで思っちゃったんです。
でもりんごと間違うくらいに生姜が甘かったってことだと思うんですよね。
生姜が、甘いの。
正体はドライ生姜だそうです。これまたInstagramに、
「とても美味しい有機生姜のドライと出会ったのが、このパンのきっかけです。」
って書いてありました。
私もこの生姜に出会ったらパン作るかも。
ここのパン屋さんはおしゃれで斬新なのに、味自体は角の丸い食べやすいものばかりで素敵です。


いいなと思ったら応援しよう!