![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/121498520/rectangle_large_type_2_553afbb13508f2a0184fd84ac3390034.png?width=1200)
Photo by
tominagayuki
「腐る」という、したたかな希望
凝縮は枯葉舞う秋冬の季節に、沈黙の中で人知れず進んでいる。
比較的温度の高い土の中で、植物は死んだふりをして健気に生命を蓄えている。
映画「花腐し」をみた。
昨日の夜、「明日は映画に行こう」と決めて、今やっている映画をリサーチ。
この予告が決め手となり、花腐しの席を予約した。
映画もごっこ
同棲もごっこ
お前ら、全部ごっこなんだよ
栩谷(:綾野剛)は優しい人だ。
誰かに対する優しさとは「ごっこ」なのかもしれない。
元も子もないようなことだが、利他的にしたことの全てが利他的になるわけではない。
それは逆も然りな訳で。
優しさとは「ごっこ」で、利他的になるかもわからないもの。
それでも、そんな優しさを持ってしまう人がいる。
優しさを持って生きていることを「ごっこ」と言われたら、腹が立つかもしれない。
でも、僕はそこにも真理があるような気がして、図星を刺されたような気持ちにもなる。
「ごっこ」とは、真似事で、本質的でなくて、空っぽなもの。
そんな自分に気づくこと。
それは、「自分が腐っていると気づくこと」と言えるかもしれない。
最初に、今読んでいる本の言葉を引用した。
この文章を読み、今日映画をみて、「腐るって、したたかなことにもなりうるかもしれない」と思った。
とはいえ、「自分が腐っていると気づくこと」は、衝撃的なことだ。
自分が嫌になるし、もう立ち直れないと思うかもしれない。
でも、植物のように人間も「腐ってしまった自分」を栄養源にすることができるかもしれない、と希望を持ってしまう。
「朽ちてなお、生きていく」
*
Rinfinity~食にたずさわる人の生き方~
料理人や農業従事者の方へのインタビュー記事を発信しています。
第7弾、名古屋の南インド食堂「チェケレ」の中島憲二さん・中島加珠子さんのインタビューが公開中です!!
いいなと思ったら応援しよう!
![岩堀暉久](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/116924970/profile_9b74e07ff0512baf6b04bcb8842d817a.jpg?width=600&crop=1:1,smart)