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「ままならない自己」と一緒に生きる

「死ぬまで生きる日記」という本を読みました。

「楽しい」や「嬉しい」という感情は味わえるのに、
どうして「死にたい」と思うんだろう?
カウンセラーとの対話を通して、ままならない自己を見つめた記録。

とても素直な言葉が綴られている本でした。
死にたいと思う自分、カウンセリングの内容、カウンセラーに怒りが湧いたこと、カウンセラーに助けられたこと。
こんな風に素直に書けるのはすごいなー、と思いました。
カウンセリングの内容など具体的で、多分、同じような状況・気持ちの方にとって、この本にはたくさんのヒントが詰まっているのだと思います。
もちろん、僕にとっても参考になりました。

幸せや、自分の感情を認識する方法
絶対的な安心感ってどんなものか
自分の人生に「お守り」を持つこと

などなど。

「ままならない自己」。
僕は、生きて自分を見つめ続ける限り、自分というのは「ままならないもの」なんじゃないかな、と思います。
生きるって、何かに触れることであって、何かに触れると自分は変わっていくものだから。
それでも、そうだからこそ、「ままならないこと」って面倒なことでもあると思います。
「ままならない自分じゃない自分」を求めてしまうこともあります。

でも、その「ままならない自己」と一緒に生きていくのを自覚することって、僕は素敵な事だと思います。
自分を見つめ続けることは、簡単な事じゃないかもしれない。
でも、人生の中で、何かに触れて、誰かと出会って、自分が変わっていくことを楽しむための助けにもなってくれます。
変わってしまうことを恐れて何にも触れずにいるより、「ままならない自己」と一緒に、触れて、出会って、「変わってしまうことも楽しめる自分」でいたいな、と思います。

*

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