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【インドネシアとの交流】SDH✖︎静岡サレジオ・フレンドシップ Vol.2 僕とインドネシアとの出会い

静岡サレジオ中学・高校とインドネシアの高校とオンライン交流

インドネシアのSDHという高校静岡サレジオ中学・高校の有志メンバーとのオンラインの交流を2024年11月16日に行いました

SDHについてはこちらを参照↓

なぜインドネシアと日本をつないでいるのか?

僕とインドネシアとの出会いは2019年。

静岡大学の大学院時代に、同じ院生として多くの外国人留学生と出会いました。中国人や台湾人、インドネシア人が中心でしたが、その中でも自然とインドネシア人と仲良くなっていったことを覚えています。

特にインドネシア人の友人のアイリンが言った、「インドネシア人は「つまらないものですが…」と言ってプレゼントを渡す習慣がある」と聞いたときに、日本人と波長が合うな、と思いました。

左から吉川・ララス・アイリン                             

そしてアイリンに采配してもらい、2000年の卒業旅行はインドネシアに行くことにしました。30年続いたスハルト独裁体制が終わり、まだまだ混乱していた時代でしたが、アイリンの弟のイェンイェンと一緒に車でジャワ島をめぐったことは素敵な思い出になっています。ただ治安や衛生面など多くの課題を感じた旅にもなりました。

その後、二人とも僕のインドネシア人の友人であるアイリンとララスがインドネシアに戻って結婚した報告を受けましたが、インドネシアを旅することは長らくありませんでした。

きっかけは2017年

2017年、家族と一緒にアイリン・ララス夫妻が静岡に旅行にやってきました。久しぶりに静岡大学に行きたいという連絡を受け、一緒に大学に行ったりいちご狩りをしたりと楽しい時間を過ごしました。

その時のアイリンの一言
「インドネシアはかなり発展してきたよ。
そして子供たちがいっている学校の教育はとても素晴らしいよ。
インドネシアも大学に行くための教育をしている学校もたくさんあるけど
学びのプロセスを大切にした学校もたくさん生まれている。」

この言葉に衝撃を受けた僕は翌年、静岡県の「ふじのくにグローバル人材育成事業」に応募し、アイリン達の協力を受けながら単身インドネシアの学校を2週間回りました。

チカランの国立高校
バンドンの国立高校

その時に出会ったのが、アイリン・ララスの子どもたちが通っていたSDHでした。

2024年の撮影

すべてがプロジェクト型の教育で行われていること。
その評価がルーブリックで行われていること。
定期テストがなく、教科横断のプレゼンが試験であること、など
その進んだ教育にとても驚きました。

歴史の授業での作品
図書館では卒業論文を見せてもらいました。

驚いたのが高校生のこの課題作品。
理科(音の波動)、音楽(楽器を演奏)、図工(楽器を作成)の3つの学びが融合した課題作品だということで、生徒はこれを演奏しながら学びの成果をプレゼンしたそうです。

そしてこのプレゼンを、理科・音楽・図工の教員が共同でルーブリックで評価するとのこと。すべてが当時の僕には新鮮でした。

新しい教育文化大臣が登場

インドネシアの教育に注目したもう一つの理由が、2019年に最年少記録の35歳で教育文化大臣になったナディム・マカリムさんの登場です。

彼のキャリアは大変異色。
ハーバード出身で、マッキンゼーで働き、その後「gogek」というインドネシア版ウーバーを設立し、ユニコーン企業(評価額が10億ドル以上で、創業10年以内の未上場のスタートアップ企業)を越えるデカコーン企業(ユニコーン企業の10倍(100億ドル)以上の企業評価額が付けられているスタートアップやベンチャー)とした敏腕経営者でもあります。

今までの学校で多くの時間を割いていた国家による卒業試験があったのですが、これを廃止して学校のゆとりを作りました。
そして全学校にプロジェクト型教育を必修とします。
インドネシア全土の学校をアメリカのハイテクハイのような学校にしようということでした。

ハイテクハイについてはこちら↓

STEAM教育を標榜するジョグジャカルタの国立高校

そしてコロナの時代に

2000年のインドネシア教育視察は、世界的なコロナウイルスの流行により、渡航前日にビザが必要になり、泣く泣く断念しました。

再びインドネシアへ

2023年、コロナも落ち着き、僕のインドネシア教育への情熱に共感してくれた日本中の教育インフルエンサー(教員、アナウンサー、高校生、小学生など)でインドネシアの教育視察を行いました。

SDHを訪問

SDHを再び訪問し、コロナ時の休校対策やICT対応について説明していただきました。

前職の公務員時代、静岡県立掛川西高校の休校対策は、SDHの対応をモデルにしました。

机がアクティブラーニング型のものになってる!

この時一緒に訪問した日本の高校生は当時の静岡サレジオの高校の生徒で教え子です。

なんと彼は現在静岡サレジオ高校を退学し、SDHに留学しています。

東ジャワの学校訪問

東ジャワではイスラーム高校を視察しました。

そして近くのモスクでイスラーム体験

バリ島

バリ島ではグリーンスクールを訪問

バリの自然も満喫しました。

2023年冬

冬休みは静岡サレジオメンバー10人でインドネシアの教育視察へ。

インドネシアの学校も冬休み中なので、カフェでSDHの先生と交流。

そして2024年夏、25日間のインドネシア教育視察へ

SDHを再び訪問。今回は英語で日本文化の授業を行いました。
寿司の歴史を講義。

そしてクラシエフーズの知育菓子、「たのしいおすしやさん」をみんなで作って食べました。

この高校2年生は大学院時代からの友人のララスが日本語教師をしています。

中には日本語をアニメで覚えたというインドネシア人の子がいて、ペラペラで驚きました。

2024年11月19日

この時交流したSDHの高校2年生と、日本の静岡サレジオ中学・高校の生徒とオンライン交流しようという話になり、今回の「SDH×静岡サレジオ・フレンドシップ」というプロジェクトになったわけです。

Vol.3へ続く


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