【世界史探究】インドネシアのイスラーム教徒にイスラームの授業をしてもらいました! VOl.1
リアル・イスラーム教徒によるリアル授業
静岡サレジオ高校の世界史探究の時間に、インドネシアのイスラーム教徒(ムスリムといいます)3名の方にお越しいただき、生徒と交流していただきました!
世界史探究のイスラームの授業
現在の高校社会科の歴史は新しい教科が生まれています。
歴史総合や地理総合、公共、世界史探究、日本史探究と全ての科目がリニューアルされました。
今回の授業は世界史探究という選択科目なのですが、歴史総合という必修科目が土台となっています。
歴史総合とは、近現代の歴史を世界史と日本史を融合して読み解いていく科目です。「近代化」「大衆化」「グローバル 化」という視点で進めていきます。
そしてこの歴史総合を土台として日本史探究や世界史探究を選択していきます。
イスラーム史
世界史の中でイスラームの果たした役割は大きく、その影響はさまざまな地域に波及していきました。
また現在も、世界最大のキリスト教に次いで20億近いムスリムが存在しています。
ただヨーロッパ史の占める割合と比べてしまうと、まだまだ高校生にとってのイスラームの歴史はマイナーな部分なのかもしれません。
生徒への事前アンケート(授業前)
授業前後で生徒のイスラームのイメージがどのように変わったか、を調べるため事前にアンケートをとりました。
生徒の回答
イスラームのイメージは
総じてルールに「厳しい」。
授業でも六信五行について勉強しました。
なぜこのような厳しいルールを守るのか?
守りたくない時はないのか?
ルールに疑問を持ったりしないのか?
という疑問や質問がありました。
またイスラームは一夫多妻制を認めているので、これについての質問も多くありました。
インドネシアのイメージ
生徒のインドネシアのイメージはあまり明確ではないようで
・暑い
・ボロブドゥール
・宗教が日常生活になっている国
といったものしかあがりませんでした。
今回お招きしたムスリムは3人
1人目 日本人のムスリム(女性)
静岡県の出身で、インドネシアに留学し、現地のムスリムと結婚。イスラームに改宗した日本人の方です。
生徒からは「今までの生活がムスリムになることによって制限されることに抵抗はなかったのか?」という質問が挙がっていました。ここでは豚肉を食べてはいけないことや酒を飲めないことに対する感想を聞きたいようでした。
また逆に、「宗教を信じてよかったことはありますか?」といったポジティブな質問もありました。
2人目 インドネシア人のムスリム(女性)
インドネシア出身。静岡県内の大学院に留学中。専門は食品を研究。家族も全員のムスリム。
生徒からの質問は「イスラームの教えを厳しいと感じたことはないか?」ということが多かったです。
3人目 インドネシアのムスリム(男性)
2人目の男性の旦那さん。インドネシア人で、県内の大学院在学中。専門は国際関係。
生徒たちは、このような多様な方々に触れ合うことができ、とても貴重な体験をすることができました。
続く